ロッジくろよん手前から針ノ木方面を見る。いつか行かねば。
針の木谷船着場 5:22−6:24
平の小屋船着場 6:36
ロッジくろよん 9:11
黒部ダム駅 9:41
行動時間:5時間59分 歩行時間:4時間45分
平の渡し:6/20〜10/31運行
平の小屋発 6:00 10:00 12:00 14:00 (7/1-9/30) 17:00
針ノ木谷発 6:20 10:20 12:20 14:20 (7/1-9/30) 17:20
途中平ノ渡しでの船移動を挟んで、ダム湖に沿った山肌の道を延々歩くことになる。
出発地と到着地の標高があまり変わらず、崩壊地を巻くハシゴなどは随所にあって登り降りを強いられたけど、基本は平坦な道なので膝が痛い身には楽だった。昨日までのような道だったらかなり厳しかったと思う。
歩く前はハシゴが怖そうだなあと思っていたが、代わり映えのしない道だったのであれが無ければ逆に退屈に感じたかもしれない。
この日も2時起床。
相変わらずツェルトの内壁はびっちょり。標高を下げたせいで昨夜寝付く時は気温が高く、こりゃ結露しないかもと期待していたが、起きてみたら昨日おとといと同じ10度まで下がっていて当然同じように結露していた。北八ツでは14度で結露無しだったので、14度あたりに結露発生温度のしきい値があるということになるんだろう。
これまで気温を記録してないことも多かったが今後は怠らないようにしたい。風速計も欲しいな。
左膝も痛いままだ。膝やスネが痛くなったことは何度もあったけど、いつも数時間経てば嘘みたいに無くなっていたので期待していたが....。これは長引くような気がする。
調子に乗って乱雑に岩を下ったツケを払うことになるのかな。
小屋のトイレに寄ってベンチで身支度をしていると、読売新道を登るらしい人達のリーダーが、朝露で岩や木の根が濡れて滑りやすいから注意するように言ってるのが聞こえてきた。僕も肝に銘じることにする。
3:42テン場を出発。
昨日下見した橋を渡る。橋はしっかりしてて問題ないけど沢音にビビる。
渡りきったらしばらく砂地のなだらかな道で、こんな道がずっと続けばいいのになと思うがそうじゃないのは分かっている。クマが出てもおかしくない雰囲気なので鈴を装着した。
やがて事前情報通りハシゴがいくつも出てきた。さっきのリーダーの言葉を心の中で反復しながら慎重に登り降りしていく。
真っ暗で周囲の様子が分からないのが良いのか悪いのか、沢音が迫ってくるところや、まだ降りるのか? というような長く急なハシゴもある。一体今どんなところを歩いてるんだろう?
ただハシゴや橋の作りはかなりしっかりしていて不安は感じない。
暗い時間から歩き出す人いるのかなと思っていたが結構いるみたいで、山肌に沿ったクネクネ道の前後にライトの明かりが見え隠れしている。
6:20の始発を逃すと次は10:20だからなぁ。間に一本運行してほしいところだが小屋が忙しい時間帯だからまあ無理だろう。
歩き出して約1時間、だいぶ明るくなってきた。
そろそろ船着場かなと思って歩いてると下に降りていくハシゴがあった。でも船着場を示す標識は無い。ここでいいのかな?
降りていくと、もう数人が船を待って並んでいたのでホッとする。
ヘッドライトを仕舞ったり行動食を食べたりしていたがまだ時間はある。散歩に行ってみるか。
さっきの道までハシゴを登り返し、先へ少し進んだら旧船着場があった。立ち入り禁止のロープが張られている。
さらに先に進むと長い登りのハシゴが出てきた。これを登ってまで先に行く気もないので、ここでUターンし船着場へ戻る。短い散歩だった。
平ノ小屋から船が出るはずの6時を過ぎたがその気配は無く静かなままだ。そのまま数分が過ぎ、おじさん(おじいさん?)達から不安の声が上がりだした頃、岬の向こうからエンジンを掛ける音が聞こえてきた。歓声が起こるw
ゆーっくりと船は進んで行く。10分程の短い区間だが乗船名簿に氏名住所を記入した。
対岸に着いて急な階段を登ると小屋との分岐があるが、特に用事は無いので小屋には寄らず先へ進む。
基本的にはこんな感じの道。
水の色が綺麗だ。たぶん水深なんかの関係だろうけど場所によって水の色は違って見えた。
足を滑らせたら黒部湖へ落ちてしまうところ。
ずっと樹林帯でちょっと飽きてくるが、たまにご褒美のように開けるところがあって足を止めた。
朝の光で霞む山々にみとれてしまう。
平ノ小屋以降は、最初の船着場までの区間よりハシゴは少なく感じた。ここがこの区間最長のハシゴだったと思う。
写真で見ると大丈夫?と言いたくなるが、ここもやはりしっかりしたハシゴだった。プロの仕事だ。
どうやって作っていくんだろうなぁ。見てみたいもんだ。
山と高原地図にブナ林とある辺り
ロッジくろよん通過。山肌に忠実に沿った道なのでここまで思ったより時間がかかった。
ここからは簡易舗装路だ。ずっと段差での膝の痛みに苦しんでいたのでほっとした。
この橋を渡った先で一気に世界が変わる。売店があり遊覧船乗場に大勢の人が並んでいる観光地に突入だ。
似たような山登りの服ばかり見ていたから、いろいろな服装の人達が新鮮に見える。
トンネルを抜けてダムを渡るともう観光客だらけだ。終わったんだなぁと思う。
大勢の観光客の中にたまに山登りの人もいて、すれ違う時お互い自然に目が合うのがなんだかおかしかった。
放水中でラッキーと思ったがどうもしょっちゅうやってるっぽい。
そういえば扇沢の食堂でプロジェクトXの黒四ダムを流していて、カレーを食べながら見ていたが、大げさで押し付けがましい作りには辟易した。そりゃ大工事だったんだろうけどさ。当時あの大げささが嫌であの番組を見なかったことを思い出した。
赤牛だ。昨日はあそこに居たんだなあ。膝を痛めて苦しい道のりになってしまったけど稜線の道はとても気持ち良かった。
ハイマツの緑と白ザレと青い空。ザレ場で一回尻もちついたなぁ.....。
と、しばらくここで感慨にふけりたいところだったけど人がわんさかいて全く落ち着かないので、心の中でさようならを言って駅へ向かった。また来るよ!
3日目:読売新道を下る
2日目:黒部五郎岳へ
1日目:薬師岳へ
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