裏銀座に行くとだいぶ前から決めていたのに、谷川岳の紅葉がきれいだという記事が目に留まってから葛藤が始まった。
そして裏銀座か谷川岳かで迷っていたはずが、鹿島槍や北岳やこないだぶりの白馬も検討対象に入ってきて収集がつかない事態になり、毎日地図をにらみ、果てしないマウスクリックとキーボード叩きの末にようやく谷川主脈から馬蹄形への3泊4日に決める事が出来た。
でも結果は主脈縦走のみの1泊2日となってしまった。
1泊2日谷川主脈
どこかでゆっくりして帳尻を合わせて最後は笠ヶ岳避難小屋に泊まるか、なんてのんきに考えていたんだけど。
1日目:平標登山口−越路避難小屋
09:07 平標登山口
11:18 平標山の家 休憩46分
12:47 平標山
13:32 仙ノ倉山 休憩5分
14:00 エビス大黒ノ頭
14:36 エビス大黒ノ頭避難小屋 休憩8分
15:31 毛渡乗越 休憩5分
16:00 越路避難小屋
朝早い新幹線で越後湯沢に行き、そこからバスで平標登山口へ。
しばらくは沢を左に見ながらゆるく歩く気持ちのいい道。
林道をてくてくと。気持ちいい。
登山口着。ここから山道。
木の階段が続く。この後仙ノ倉山までは階段が多い。
だいたいそうだがこの階段も間隔が広く歩きづらい。
でも緑が気持ちいいなと思って歩いていた。
上に行くと紅葉が目につきだす。
平標山の家 。
とりあえずポカリ1Lを担いでいき、ここで水の補給をするつもりでいた。
翌日通る予定の大障子避難小屋の所までこの先水場は無し。3.5Lあればいいかなと思っていたが、容器に入るだけ持ってくかと考え直し合計4Lを背負う事にした。できれば肩の小屋まで補給無しで行きたいし。
木段が続くがこの頃には慣れて苦にならなくなっていた。というよりズンズン進めて階段もいいもんだなと思うまでになっていた。
振り返って。後ろの山々の紅葉はまだまだ。
平標山頂。奥の角刈りみたいなのが苗場山、らしい。
ただ風が強い。いつものようにツェルト持参で来たけどこの風だとちゃんとは張れないかもしれない。
仙ノ倉山へ着く。山頂より今まで歩いてきた風景を見渡す。
このゆったりとした風景とはここでお別れで、ここからはちょっと急峻な感じになる。
逆から来て仙ノ倉への急登を登った後にこのなだらかな風景を見るとホッとするだろうな。
さあ先へ。
ここに立ってこの景色を見た時は、大げさだけどこれから少し別の世界へ行くんだなという気持ちだった。大きな喜びと共にピッと気が引き締まるような感じを持った。
今日の目的地は越路避難小屋。
仙ノ倉からの下りは急坂だった。今までの広く整備され尽くした感のある道と違い一人が歩く幅しかないし、草が繁っていて足元が見えないため一歩一歩気を使う。でも人が一気に少なくなって気持ち良い。抜いたり抜かされたりはこれ以降肩の小屋まで無かった。すれ違う人はちょこちょこいる。この辺では早朝出発した日帰り縦走の人3名くらいとすれ違った。
エビス大黒ノ頭避難小屋。
戸を開けると湿気がもわっと出てきた。ゆっくり寝るには2人、きっちり寝て3人て感じの小ぢんまりとした小屋。小屋前にテント一張りできる。
越路避難小屋に間に合わなそうならここで泊まる事も考えていた。でもまだ14時半。予定通り越路避難小屋を目指す。
ここからはツェルトを張れるような場所をわりと真剣に探しながら歩いた。
仙ノ倉山を振り返る
エビス大黒ノ頭よりこれから進む方向。
小さな登り降りを繰り返して最低鞍部の毛渡野乗越まで下り、避難小屋まで登り返しとなる。
ここは太いからそうでもないけど、まともに強い風を受ける細い稜線を歩くときは少し緊張した。
風は常に群馬側から吹いていて、そっち側を歩くときはまともに風を受けるけど新潟側に入るとピタッと止む。2回程風でわずかに体が揺らいだ。
この写真の場所は地形の関係か笹があるためか比較的風が弱く、寝転がれる幅もあり、仙ノ倉山から越路避難小屋までで一番のビバーク適地だった。
毛渡乗越から振り返って。
一番奥に見えるのが仙ノ倉山。手前がさっき越えてきたエビス大黒ノ頭。
そういえばこの道ではバッタがやたら目に付いた。
越路避難小屋に着くと5人のおじさん達がいた。覗くと4人でぴっちりくらいの大きさだったので中は無理だと思い、ちょうど場所割りするところだったよと話しかけてきた人に、外でツェルトを張るから大丈夫ですと伝える。
風は強いが新潟側にほんの少し窪んだ側に小屋が建っているのでまともには当たってこない。一方は小屋でもう二方は背の高い笹で遮られているので風向きが変わっても大丈夫そうだ。
夜、荷物を漁っていて雨具の下を忘れてる事に気づいた。
あさってから雨じゃなかったっけ? 傘はあるけど稜線を行くわけにはいかないから3日目は樹林帯通って下山かな.....。
2日目へつづく
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