起きても雨は本降りのままだった。ツェルトを張った所は水はけがよくて周囲の土に水たまりなどはできてない。
少し様子を見てたら幸い小降りになってくれたので6時頃出発した。まずあの原生林の道が楽しみだ。
白駒池周辺も原生林と苔の道として有名だけど、あっちより全然気に入った。たぶん道の整備がされすぎてないのと人が少ないからだと思う。
亀甲池が見えてきた。雨はほとんど止んでるけどガスがかかっているままだ。
亀甲池を過ぎて北横岳への登りになる。
ここはきつかった。雰囲気はいいんだけど。
北横岳北峰へ着く。小雨が降り続いている。誰もいない山頂でこれからどうするか考えたが、天気は曇り時々晴れとかがしばらく続くはずだ。どうしよう? とりあえず先へ進もう。
南峰。小雨が降り続いている。
北横岳ヒュッテを過ぎると登ってくる人とすれ違うようになる。
マットをくくりつけた大きいザックを担いだ人と少し立ち話をした。南から縦断してきたそうだが、ずっとこんな天気だったらしい。
この人と別れて少し考え込んだ。僕には計画をやり通すっていう事が必要じゃないんだろうか?
しばらく心の中を探ってみたが、この天気の中を歩き通したいという気持ちは微塵も無いのを確認できただけだった。
多くの人が登ってくる。何人かと話しをした。一人の人が言うには、下は晴れているが八ヶ岳は雲がかかっていて、最近ずっとそんな感じだという事だった。
坪庭。なかなかいいとこだ。観光客っぽい人もたくさんいた。
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