2015年10月4日日曜日

2015.9中旬 県界尾根






登山口8:43→9:55小天狗9:59→10:55大天狗11:00→12:16赤岳12:55→13:53大天狗→14:32小天狗→15:20登山口



9月後半の連休で北アルプスに行く前に、日帰りで1,000m以上の標高差の山に登っておこうと思い、前から考えていたこの尾根に行く事にした。
最初は真教寺尾根を計画していたけど、コースタイムが長くて日帰りできるか不安だったので、タクシーでちょっと奥まで入れる県界尾根往復に変更。

でもまだ不安だったので引き返し時間を14時に設定した。頂上まで着いても着かなくてもこの時間になれば引き返すと自分の中で決める。そしたら18時台の電車に乗れるし、もし乗り遅れても次の20時台の電車に乗れば今日中に帰れる。
そして小淵沢方面に行く時は帰りの電車で腹が減ることが多いので、朝昼夕の3 食分としておにぎり7個とパン2個+行動食を持参。水は2.5L。



自宅最寄駅を始発で出て清里に8:16着。
おにぎりを1個食べ、自販機でコーラを買ってから、客待ちしていたタクシーに乗り込んだ。僕の他に登山者は見当たらない。
運転手さんにあまり登山者は乗らないのかと聞いたら、ひとつ前の電車で来た人を乗せたし、次の電車でもいるかもしれないとのこと。車で来てる人は結構いるけど、ほらあの停まってるのがそうですよと示す方を見ると路肩に10台は無かったかもだが思ったより車がとまっている。そしてそこがもう登山口だった。8:25頃着。タクシー代1,720円。
周りは晴れていたけど車内から見た八ヶ岳は雲に覆われていた。


大門沢がすぐ右に流れていて沢音がふるやかだ。おにぎり1個とパンを二口食べ身支度をして8:43出発。

幅広舗装路の終点が登山口。ここから先は車1台分の巾の林道になる。
ここの標高が1,655m程なので赤岳まで1,200mちょいの登りだ。慣らしにはちょうどいいというかちょっときついぞというか。



右に沢を見ながら進み、コンクリートの橋で左岸に渡る。
簡易舗装されてる所もあるし車は全く通れないだろうと思われる岩ゴロの所もある。
左岸沿いに砂防ダムをいくつも通り過ぎつつゆるやかに進み、出発して30分後に県界尾根への取り付き口に着いた。ちょっとした広場になっている。



広場から少し登ると県界尾根10-2の看板が出ていた。1はどこにあったんだろう? タクシー降りたとこ?

県界尾根というくらいなので、このルートは山梨県北杜市と長野県南牧村の境界線になる。
朝見てきた日本気象協会の北杜市の天気予報は晴れで、南牧村も晴れ。ヤフーはどちらも曇り。ヤマテンの赤岳の予報は晴れ。どっちだよと思ったが、後でどっちも正解なのがよくわかった。

まあ今日は慣らしだし、よっぽど悪くならない限り天気はあまり重要じゃない。

取り付きから15分。急登なのであっという間に標高が上がってきた。大門沢の砂防ダムが点々と見える。


 上が明るくなってるのが見える。支尾根に乗っかるまでは急だ。


取り付きから22分。支尾根に乗る。一時的におだやかな道になる


さっきまで下から見上げてたガスの中に入る。



9:55 小天狗。ここで少し休憩したけど、ここから1分進んだ所に展望地があるのでそっちまで行った方がいい。座るのにちょうどいい石もある。この時はガスに覆われていたけど本来は展望のいいところだ。



右手に石碑があった。
甲斐国 右・・村 願主 小林平八と読める。


小天狗からはゆる〜い道が続く。


小天狗からしばらくガスがかかっていたが、少しずつ高度を上げてくうちにガスを抜け、所々ある展望地からは赤岳や権現岳などが見えるようになった。やっぱり青空が見えると気分も一気に晴れる。


これは2,300m付近から見た右隣りの尾根で、立ち枯れた木が写っている。

これは県界尾根の2,400m付近で、やはり立ち枯れた木がある。

杣添尾根も同じような標高のところに枯木帯がある。権現岳に登る小泉登山道にも同じような標高の所に枯木帯がある。縞枯山も2,400mくらいの標高だし、なんか関係があると思うんだけど全く樹木に詳しくないし、八ヶ岳から遠く離れた地で暮らしていてこの辺に慣れ親しんでいるわけじゃないので、自分の中では結構な発見で何か言いたいんだけどこれ以上思考が進まない。ので、それは心に留めておいて先へ進む。


立ち枯れ帯から振り返る。さっきまであの雲の中にいた。


10:53大天狗。登山口からちょうど2時間。
休憩していた人がいたので先に進み、ちょっと行ったとこで僕も腰を下ろし休憩。食事を少し摂った。
ここから樹林帯を行く。傾斜がきつくなってきた。


だいぶ赤岳が近づいてきて見上げるようになる。


鉄の橋が渡してあるトラバースに来た。トラバースの先からが鎖場で、ちょうどおじさんが取り付くところだった。
ここでストックをしまい水を飲んだ。ここが2,600mほどなのでここから300m近く一気に登ることになる。

最初の鎖場はちょっと長い。鎖を使わないで登り始めたが途中から使った。
ここを登った後も短い鎖場やはしごが断続的に出てきて、今度はまた長い鎖場が出てくる。

この辺から浮石が目立ってきた気がする。石を落とす人も結構いて落石の音が何度も聞こえてきた。僕のすぐ後ろで石を落として、らーくと声を出した人もいた。ヘルメットをかぶってる人も多い。
僕はぺらいトレランシューズだったけどぺらい方が足裏の感覚に敏感になれてこんなとこだといい気がするけどどうだろう?


もう一丁。これは右の鎖を行く。


石を転がさないよう注意して進む。


断続的に鎖場が続くが、最初の鎖場と二つ目、三つ目だったかな? が傾斜もあって長かったけど後は難しいところは無かった。でも傾斜のある登りが続くのできつい。


あっという間に展望荘があんな下に


もうちょい


頂上小屋のトイレの脇に出てきた。すぐ先にに北峰の標識が立っていてたくさんの人が休んでいた。


12:16 赤岳。
ダンゴ標識が壊滅的な状態になってる。
山頂には赤嶽神社の祠ともう一つよく分からない祠(新興宗教?)があるがどっちも新しい感じでそそられなかったので写真は撮らなかった。

権現岳の向こうに南アルプス。さっき見上げてた権現岳がだいぶ下に見えている。
小淵沢の東側、甲斐小泉の辺りから雲がかかっている。

槍ヶ岳が見えた。


登ってきた尾根の雲は相変わらず居座っている。清里辺りは雲が覆ってるけど野辺山の辺りは快晴だ。
あの天気予報は当たってたんだ。

おにぎりを2個食べて朝の残りのパンを食べる。時間に余裕ができたので真教寺尾根から下ろうと思ったが、ここからまた人をかき分けて文三郎道の方へ行かないといけないので面倒になり、最初の予定どおり来た道を戻ることにした。
真教寺尾根はまた来ればいいや。


12:59 さあ下るよ

鎖場は下る方が難しい。後ろの人が何度も石を落とす音を聞きながら(普通の道でもバンバン転がしていた)慎重に落石を起こさないよう下った。


2,380付近の枯木帯より。もうすぐ雲の中に入らないといけない。


 来るときは気づかなかったけど石に何か彫ってある。2,175m付近。


雲の中へ突入


14:58 県界尾根取り付きへ戻ってきた。

林道途中から行きに乗ったタクシー会社へ電話をかけ配車をお願いする。
登山口に着いたらちょうどタクシーも来たところで、清里駅には15:25頃着いた。帰りは迎車料なのか2,260円と行きより500円ほど高かった(でも少しまけてくれた。ありがとうございます)。

時刻表を見ると、もうすぐ出る小淵沢行きに乗れば小淵沢始発のホリデー快速に間に合う。ホリデー快速は何度か乗ったが、今回はじめて指定席を買って乗ってみた。そしたらこれが大正解で、4人掛けの席をゆうゆう一人で使えた。今度から指定にしよう。
これまでホリデー快速で小淵沢から一人で4人掛けに座れることは今まであまりなかった。空いていても韮崎、甲府、石和と停まるうちにほぼ埋まっていき、大月辺りからは立ち乗りの人も出てくる。でもあずさより少し遅いくらいの時間で着くので指定料金を払ってもお得だ。連休中で混む時はグリーンに乗ってもいいかもなと思った。



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