登山口 8:33
清八山 9:51
大沢山 11:49
ボッコノ頭 12:36
摺針峠 13:19
大洞山 13:38
カヤノキビラノ頭 14:06
中尾根ノ頭 14:38
笹子峠 15:09
笹子駅 16:51
距離 23.8km 累積標高登り1546m、下り1577m
清八山直下から大沢山へ至る短い区間が未踏だったが今回ようやく歩くことができた。
初めて歩く道ではいつも何かしら発見があってそれが次の目的へ繋がっていくのだけど、今回も例外でなく、地図には載っていない道や気になる踏み跡や標識などを見つけることができた。やはり実際歩くのは大事だ。
今回のコースは基本的には黙々と樹林帯を登り降りする地味なコースで、展望があるのは最初の清八山と最後のカヤノキビラノ頭直下の二箇所だけになるが、長い樹林帯歩きがあってこそ展望地が生きるのでこれも悪くない。清八山の展望が抜群なので一日快晴なら逆周りのほうが感動が大きいと思う。たまに思うけど街と違って山歩きはなんで長時間飽きないんだろう?
大沢山の先にイワカガミの群落があり、どうせなら花の咲く5月頃がいいのではとも思ったけれど、思いたったときに行くのが最善ではあるので躊躇せず向かうことにした。
笹子駅で下車。登山口までの林道歩きが長い、周りに注意して歩いていると峠道の名残である馬頭観音や石碑がちょこちょこ目に入ってくる。沢沿いに道のような跡や鳥居が見えたりもする。
休憩を挟み1時間半程かけ登山口に到着。ここは2016年の3月以来なので3年半ぶりだ。その時は背丈ほどしかなかった周囲の木々がだいぶ大きくなっていた。
下はここに初めて訪れた7年前の2012年夏に撮った写真。伐採後まだ苗木が植え始められたばかりで見通しが良く、これから登る道筋も難なく見通すことができた。
獣避けの柵を開けて入っていく。道はとても良く踏まれているが密生した枝葉の張り出しがひどくて歩きづらい。ジャングルみたいだ。間引きはまだしないんだろうか。
以前来た時は植林用の作業道が入り乱れていて迷いそうなところだったが、今はきちんとロープや標識が整備され迷うことはない。
ジャングルを抜けたところにまた動物除けのネットがあり開閉して先へ進む。登山口からここまで15分ほど。
ここから先は快適な歩きやすい道になりほっとする。でも清八峠までの道は結構急だ。
清八山到着。もうあとは夕方まですっきりした展望はないのでじっくり眺めていく。
手前を横切るのがこれから歩く大沢山への稜線。その向こうに甲府盆地と南アルプス。
八ヶ岳も見える。
さああとは夕方まで樹林帯歩きだ。山頂を発つときに先客の老夫婦がお菓子をわけてくれた。
急な道を下っていくと右に金網で仕切られた区域が見えてくる。なんだろうと前から気になってはいるがたぶん東電の施設だと思う。
そのすぐあと、清八山から3分ほど下ってきたところに大沢山への分岐がある。
立派な道が右へ伸びているのだが、なぜかここに建っている標識は三ツ峠と清八山を指すのみで女坂峠方面の表示はない。
分岐からしばらくがこの日一番気持ち良い区間だった。
なだらかで良く踏まれた歩きやすい道に暖かい木漏れ日が降り注ぐ。幸せだ。
でも段々ぼさぼさして薄暗い感じになってしまう。
小ピークを登りつめたところに女坂峠を指す山梨県の立派な標識が建っていた。さっきは何の表示もなかったのに。
その分岐から7分ほど歩いた登山道が北へ右折するところで、地図にない明瞭な道が西へ分岐している。古い標識に何か書いてあるが破損していて読み取れない。地図を見るとこの先に送電鉄塔があるようなので巡視路だと思われる。
立派な道だ。そそられるなぁ。今度歩いてみよう。
しばらく行くとまた立派な標識が現れた。「巡視路 笹子駅約2時間」と書いてある。ここもいつか歩いてみなければ。
山と高原地図の大菩薩を4冊くらい持っていてそれにこの道の記載はなかったが、本屋で広げてみた2019年版にはこの道と、空白だった甲斐大和駅北側の広い山域にいくつか道が追加されていたので即買いした。
北アルプスや八ヶ岳なんかは目立った変更点がほとんどないけれど、低山域だと道の追加や削除、コースタイムの変更などがちょこちょこあって面白い。僕がよく使う山域だと他に富士山、高尾などもそうで、関係者の努力や意気込みみたいなものが伺えて嬉しくなるのだが、今はネットで情報が溢れているため地図作成者も安穏としていられないんだろうとも思う。
ロープが張られた急な坂を降り、
女坂峠へ降り立つ。
両脇を覗き込んでみたが道跡は確認できなかった。
女坂峠から登っていくと石垣が現れた。周囲を軽く探ってみたが石垣以外に特に何も見当たらない。小屋の跡かな? それとも東電とかの施設でもあったんだろうか?
短い登りをこなし大沢山に到着。
以前来た時はちょっとだけ富士山を見ることができたが、このときはもう雲がかかってしまっていた。
イワカガミの群生地を通り抜ける。結構な数なのでいつか花の時期に訪れたいとは思っているが。
さっきと同じ看板がまたあった。明瞭だがトラロープが張られた急な道が下へ続いている。
地図を見ると林道の終点付近に降り立つようだ。この付近で一体何が行なわれているんだろう? 工事の痕跡みたいなものはまったく見かけなかったから調査段階なのかもしれない。
ボッコノ頭。
ここで摺針峠へは直角に曲がる。もうひとつの標識が藤野木を指しているが地図に道の記載はなく、登山地図には「ルート判断を要するので不用意に入らないこと」と書いてある。これはそそられるなぁ。
ボッコノ頭から先はボサついた感じになる。昭文社の地図にはヤブありと書かれているが、小枝が体に当たる程度でひどくはない。
山仕事の跡もちょこちょこ見かけた。
摺針峠。
この場所に不釣り合いな立派な標識。ここの峠道も気になっている。
摺針峠から大洞山への登りは、軽い岩場があって踏み跡があまりはっきりしない。
大洞山。当然展望なし
カヤノキビラノ頭。ここで長めの休憩をとった。
カヤノキビラノ頭から数分降りていったところに大菩薩方面から三ツ峠方面まで見とおせる見晴らしのいい場所がある。今日のコースで展望があるのは清八山とここだけだ。
7年前に来た時は小さなリュックを背負った白人の中年男性がここにひとり佇み、木に寄りかかりながら双眼鏡を持って静かにじっと大菩薩方面を眺めていて、この日山の中で出会ったのはこの人だけだったのもあり何か不思議な気持ちになった。
本社ヶ丸三ツ峠方面
中尾根ノ頭。古いベンチがポツンとあるだけで標識などはない。
数分歩いた1278m点のところに中尾根ノ頭と書かれた壊れた標識がある。この裏から北へ伸びる明瞭な踏み跡が前から気になっていて、歩かないとなあと思いつつもう何年もたってしまっている。
急なジグザグ道をくだって笹子峠へ。
このあとはいつものように矢立の杉経由で下ったが、近道の入口を見落としてしまい延々と舗装路を歩くことになってしまった。
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