2018年12月18日火曜日

2018.9月下旬 王岳 - 三方分山







・上の地図に西湖民宿バス停とあるのは、根場民宿バス停の間違い

8:12 根場民宿バス停近くの駐車場
9:00 - 9:18 登山口
10:28 - 11:02 王岳
11:30 横沢ノ頭
12:23 - 12:28 五湖山
12:57 女坂峠
13:33 - 13:50 三方分山
14:19 精進峠
15:01 パノラマ台下バス停



富士山駅から7時15分発西湖民宿行きのバスに乗り込む。乗客は僕一人。こういうがら空きのバスに乗るたびに路線廃止や便の減少が心配になる。まあこの路線が廃止されることはないだろうけど、便が減る可能性はある(このあと10月からの改正でこの便の始発は14時25分! になってしまった。時期によるものか永続的なものかは不明。しかし14時25分ってすごい。旅館に行く客用か?)。
山と高原地図には登山口付近に三つほどバス停が記載されていて、どのバス停で降りるのがいいのかよくわからなかったので、途中から根場(ねんば)という名前のアナウンスに注意していた。



結局ひとつ乗り過ごしてしまい、樹海広場前というバス停で下車し歩いて戻る。でも100mちょっとだ。
今日登る稜線が正面に見えていて、地図を見ながらお目当ての王岳を探したけど前山に隠れていたか目立たなかったかでこのときは分からなかった。写真右の目を引く三角の山がたぶん鬼ヶ岳。

ひとつ前の根場民宿というバス停まで戻ってきて身支度を始めたが、先を見ると広い駐車場の中にトイレらしき建物が見えたので行ってみるとやはりトイレだった。そこで用を済まし8:12 出発。




遊歩道のように整備してある川沿いの道を歩く。振り返ると富士山が大きい。


 王岳の方向を撮ったがどれが王岳だろう? たぶん右のちょこんとした盛り上がりだと思うんだけど。


ひとつ目を左折し王岳へ向かう道に入る。道の両側には売店が並び、売店の裏側にはかなり広い駐車場が広がっている。大型バスが数台停まっていて、おそろいの帽子をかぶった子供達や年寄りの集団がいるのが見えた。まだ8時20分なのにもう観光? 
自販機はたくさんあるのに欲しかった果汁100%ジュースが一本もなかったのでお茶を購入。


北側の奥には茅葺屋根がいくつも見える。いやしの里根場というバス停があったがあれがそのいやしの里か。駐車場も広いし売店もいくつもあるのでそれなりに有名な観光施設なのかな。


そのまままっすぐ行くと舗装が尽きたところに王岳を示す標識が建っていた。右は鍵掛峠。
ここからのわずかな未舗装区間の最初の方は、車も人もあまり通らないのか草が覆いかぶさっていた。


簡易舗装の道を西入川という川に沿ってくねくねと上っていく。道に水が流れこんでいるところが何箇所かあり、靴底の厚さ以上に深かったので靴の中を濡らしてしまった。


歩き出して48分。林道が右にカーブするところに王岳を示す標識が建っていた。
ここから山道になる。一休みして9:18 出発。


しばらくきつい登りが続く。道は明瞭でよく踏まれている。伐採の跡がところどころ見られたので整備や山仕事で定期的に人が入っているような感じを受けた。
この道はどういう経緯で作られたんだろう? 山仕事の道が基になってるんだろうか? 山を登り始めた頃はまったくそんなことは考えなかったが、最近は山を歩くたびそういう疑問が自然に頭に浮かんでくるようになった。


王岳から南に伸びる尾根に乗り移るためのトラバース道に入るとようやく緩やかになった。


トラバースが終わり、王岳から南へ伸びる尾根に乗ったところからいきなり笹が濃くなる。
この南へ伸びる尾根には登山道の表記はないが、地形図を見る限りいかにも踏み跡がついてそうな感じだ。いつか気が向いたら探ってみようか? でもこんな背の高い笹が続いているならいやだな。



切れ間から富士山が見え出した。あの裾野の線がいい。



稜線に上るまでずっとこんなふうに笹が覆っている。尾根に上がるまではすっきりしていたのになんでだ?


王岳到着。10:28。


山行記録を調べて来なかったので展望のあるなしは不明だったが、南から東にかけて切り開かれていてばっちり富士山が見えた。逆側は木が茂っていて展望はない。


眼下に見えるのは西湖。ずっと奥に山中湖が見えている。
ここでお湯を沸かしてカップ麺を食べた。他に誰もいなかったので、ぽかぽか陽が当たる山頂でのんびり穏やかな時間を過ごせた。こんなに静かだとは思ってなかったな。


王岳から西へ向かう。この下りは急だったので木に掴まったりしながら滑らないように気を使って降りた。

途中この先の稜線が見渡せるところがあったが山の名前がさっぱりわからない。
右には甲府盆地も見えた。


また笹。


そしてヌタ場。笹があってヌタ場があってヌタ場の上を笹が覆ってというのが長く続く。
と書いていて思ったが、水があるわけではないのでヌタ場とは言わないのかな? イノシシが何かの根っこを掘り起こした跡というほうが当たっている気がする。鹿のフンは見なかったので鹿の寝床じゃないだろう。鹿だと逃げてくれるからいいがイノシシには出くわしたくない。この辺りは気が休まらなかった。


11:30 横沢ノ頭を通過。展望なし。


その次の名無しピークからは富士山が見えた。ここでちょっと休憩。


そして笹。


12:23 五胡山到着。ここも展望はない。

でもここから数分先に進んだ辺りから展望がよくなった。



初の精進湖!


女坂峠に降り立った。標識の字体がなかなかかっこいい。
五胡山からここまでは、日当たりが良く、それだからか草が覆っているところもあったけど眺めも良くてちょっとした岩場もあってなかなか気持ちいい区間だった。そういえばいつの間にか笹とヌタ場が消えていた。


女坂峠から三方分山までは歩きやすい。歩く人が多いようで良く踏まれている。


三方分山っていう名前は知っていたので眺めもいいのかと期待していたがそんなことはなかった。

申し訳程度に切り開いたこれだけ。


さて帰ろう。


精進峠。


精進峠からの下りは、途中踏み跡が消えかけていたり沢なのか道なのかわからないところがあった。あまり人に勧められる道じゃない。


登山道が終わるところにあった小屋。寺ではないしトイレでもない。なんだろう?
祠や修験道の札などがいくつも並んでいる。


そのまままっすぐ道なりに進むと車道に出た。目の前には山行のシメにふさわしい精進湖と富士山の素敵な光景が広がる。


隣に山田屋ホテル前というバス停があったけど、少し離れたところに自販機が並んでいるのが見え、ジュース飲みたさに行ってみると、自販機の前にパノラマ台下というバス停があったのでここで身支度などしながらバスを待つことにした。

しかし到着時刻を過ぎてもなかなかバスが来ない。この時刻表はなにかの間違いなのかなとだいぶ不安になってきた頃、20分近く遅れてやっと姿をあらわした。
バスの乗客は半分以上が外国人で、途中から乗ってくるのもいろんな髪の色、肌の色の外国人が多かった。英語で何か質問されるたびに初老のおじさん運転手がちゃんと(かどうかは不明だけど)英語で答えているのにひそかに驚かされた。観光地でバスの運転手をやるには英語の勉強も必要なんだな。そしてなぜかこの人はやけに飛ばしている。普通なら一般車に道を譲る場面でも譲らないしおかしいなと思っていたが、高速バスの乗り継ぎに間にあわせるために必死だったようだ。途中乗客が運転手のところに行って何か喋っていると思ったら、運転手がマイクごしに「もう伝えてありますから! 待ってるから大丈夫です!」とか切れ気味に言ってるのがおかしかった。



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