2018年9月16日日曜日

2018.08中旬 薬師岳 - 五色ヶ原 - 黒部ダム 1日目: 折立 - 薬師峠






折立 - 薬師岳 - 五色ヶ原 - 黒部ダムと繋いだ2泊3日


2年前に薬師岳から見た、北薬師岳のザクっとした稜線が心に残っていて、ここはいつか歩かねばと思っていた。



まだ行ったことがない室堂から入りたかったけれど、数日粘ってもバスに空きが出ず、対して折立便はすんなり取れたので折立から入ることに若干渋々気味に決定。

行く前は軽く考えていたがこのコースはとてもきつかった。今までで一番つらかったかも。
と言っても1日目と3日目は普通で、きつかったのは2日目の薬師峠から五色ヶ原までの間。真ん中あたりにスゴ乗越小屋があるのは伊達じゃない。

でも後日GPSの記録を確認したら、距離や高低差などの数値はにわかには信じられないような平凡なもので、あれだけ疲れたのにこれだけ? と、なんだか損したような(なんでだ)気になってしまった。
これくらいの累積標高や距離なら今まで何度も経験しているはずだと思うんだけど、連続する急な登りと下りにやられたんだと思う。まあその辺りは2日目の項であらためて。


まずは初日から。


折立 8:40
太郎平小屋 1154 - 12:03
薬師峠 12:20

行動時間:3時間40分 歩行時間:3時間29分
最大標高差:992.6m 累積標高:登り 1017.1m、下り 86m 登降含む距離:8km

2年前に同じ道を歩いたときより、今回の到着時刻の方が30分近く遅くなってるのに愕然とした。前回は渋滞にはまりながらだったのに…。
まあ山を歩く頻度は明らかに減っているので妥当なのかな。




前夜新宿から高速バスに乗り、5:20 富山駅前着。来るたび綺麗なとこだなと思う。
今回はよく寝れた。休憩で軽く目を覚ましたが5時間近くは寝たので上出来と言える。

折立行きのバスが出るまで1時間近くあるので、駅構内のトイレに行ったりコンビニで買出しをしたり朝食のおにぎりを食べたりして過ごす。
2年前に来た時は駅ビルの蕎麦屋でたくさんの登山者たちに混じって蕎麦を食べたが、開店時間が変更になっていて開いてなかった。残念。

定刻の6時10分に折立へ向け出発。
今まで2回この折立行きのバスに乗ったがいずれも予約を取るのに苦労し、当然2回とも満員だったが、この日はなぜか半分近く席が空いていて、二人掛けの座席を一人でゆっくり使うことができた。
お盆休みの最後の方なので、帰る人の方が多いのかもしれない。


折立到着。停留所と休憩で少し目が覚めた以外はぐっすりだった。そんな疲れてたっけ?

トイレに入ったり身支度してるうちに同乗していた人達は皆発っていき、僕が最後になったがいつものことだ。8:40 出発。


この道も3度目なので、歩いているとなんとなく以前の記憶を呼び起こされるところがある。
等高線は急だけどジグザグが切られているのでそんなに急登という感じはしない。ペースが作りやすい道だと思う。


出発して1時間18分、ベンチの置かれた1869.9mの三角点に到着。
初めて景色が開けるところなのでベンチはぎっしりと人で埋まっている。ここではザックの中からペットボトルに水を移し替えただけで腰は降ろさなかった。





樹林帯をちょこちょこっと何度か抜けると、あとは見晴らしの良い草原の中の道が続く。
わくわく気分が高まっていくところだ。


振り返ると富山平野と富山湾が見える。夏の湿気のせいかぼやっとしていて、海と陸との境界が曖昧でよくわからない。


今年は道の整備をやっているらしく、端っこに工事用の資材が置かれていた。


五光岩ベンチあたりまではちょっと苦しい登りもあるけれど、そこを通過すると、あとは小屋まで解放感のあるなだらかな道が続く。



11:54 太郎平小屋到着。
まず売店でコーラ(280ml 400円)を買ってその場で飲み干す。普段コーラはまず飲まないが、この時は途中からこれだけを楽しみにしていた。
テント場で昼食時に飲むためビールも購入。サントリーモルツ500ml 800円。

ここで初めて水晶岳や雲ノ平などが見渡せるようになる。黒部五郎岳の頂上付近は雲が覆っていたが他は綺麗に見えていた。

この小屋の前はなんでこんなにだだっ広いんだろう? 元テント場だったとかヘリポートだったとかかな?


10分ほど休んでテント場へ向かう。テントの受付はテント場横の小屋ですることになるし、ビールとちょっとした飲物もそこで買えるが、前は15時過ぎまで待たされた。
売店のお兄さんがカレーを食べているのを見てよっぽどカレーを食べようかと思ったけど、長い行程になりそうな明日のために少しでも手持ちの食料を減らしておかなければと自分に言い聞かせ、今回は断念。
今度来た時は必ず食べようと心に誓ったが、今度ここに来るのはいつになるだろう。


テント場へ向かう木道を歩いていると、小屋のアルバイトと思われる大学生ぐらいの男の子がビールやジュースの入った段ボールを背負ってあっという間に迫ってきたので道を譲るとあっという間に遠ざかっていった。
今テント場に向かっているということはもうすぐ受付が始まるかもしれない。


テント場を見おろす。
だいぶ余裕がありそうだ。まだ12時過ぎだし。


以前来た時、次はここに張ろうと考えていた上段に行くとまだ誰も張っていなかった。よしっ! もしかして今日は貸切かも。

この日はここで終了なので、あとはビールを飲みつつ日記をつけたり本を読んで過ごすことにする。



15時頃テントの受付とビールを買うため出張小屋へ向かったときのテント場の風景。
まだまだ空いている。前回お盆に来た時よりは明らかに数が少ない。ほんの少し日程をずらせば結構空いてるもんだ。

今まで一番苦労したのはシルバーウィークの烏帽子小屋で、その時は今日と同じように12時過ぎにテント場についたのに場所がなく、結構傾斜のある稜線のザレ場に張らざるをえなかった。お盆の三俣山荘もひどかった。
混むのがわかっている日は、歩いている最中にもひょこっとそういうことが頭に浮かんだりして焦り気味になってしまい気持ちがゆっくりしないので、やはりなるべく時期をずらして来るようにしたいと思う。


18:30 文庫本の文字も見づらくなってきた。少し早いが明日に備えて寝よう。おやすみなさい。
結局、他にここに張る人は現れなかった。

前回の木曽駒で寒かったので、より暖かい寝袋を持ってきていて、上はTシャツの上にウールの長袖、下はタイツでぬくぬくだった。


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