2日目の朝 4時ごろ起床
味噌汁にクスクスと乾物をひとつまみ入れて食べる。
荷物を片付け、トイレに行き、水の補給をし、5:26出発。
あっちも人がたくさんいるんだろうな。もう太陽が見え出してるかもしれない。
ここまで誰にも会わない。ひとりでゆっくり歩く。ときどき立ち止まって朝の清冽な空気と静けさを味わい、また歩き出す。
沢に降り立ち橋を渡る。
人ともほとんど会わず、こんな気持ちのいい道を歩けるなんて...と感激しながら歩く。
7:58薬師沢小屋
テン場を出る時ポカリ1L水200mlを持ってきた。ここまでの消費はポカリ400mlほど。
ここでペットボトルに消費した分の水を補給し、一休みして出発。
結構怖い吊橋を渡り対岸へ
雲ノ平方面へは日が差さず暗い岩ゴロの急な傾斜の道が続く。
滑りやすそうなので足の置き方に集中し、ときおり後ろを振り返り、日の当たる僅かな山の風景を見ながらもくもくと登る。
結構苦行だが長い時間ではないし、(後で思えば)良いアクセントだった。
取り付きから1時間40分、木道が出てきて傾斜もゆるくなった。
再び気持ちが明るくなってくる。
といってもこのときはあれが何という山か知らず、なんかやたら目に付くけどなかなかかっこいい山だなあと考えている段階。
祖母岳に寄ってみる
緑の濃い時期にまた来てみたい。池塘も映えてそう。
11:14雲ノ平山荘
ここまで800~900mlほどの水分を消費していた。ポカリ500ml購入。黒部の山賊も購入(今回このコースを歩くことにしたのはこの本が欲しかったのも大きい)。
食事もとる。
「すいません 鯉カレーください」
「コイカレー...? コイカレー....」
「ん? これですこれ」 とメニューを見る、 「あっ、鮭でした。鮭カレーください」
「鯉カレー...(ニカニカ)」 「鮭です。鮭カレーください」
外に腰掛け景色を眺めながらガンモドキが2個入った濃い味の鮭カレーを食べる。他に誰もいない。
昼の少し気怠い平和で静かな時間。
日差しは強いが暑くは無く、寒くもなく、時間が動いていないかのようにしんとした風景。
食器を返却しに中に入ると、大きい良い音で音楽が鳴っていてさっきの人は奥のほうで何かやっている。
統一された真新しい木の内装とガラス越しに遠くで立ち仕事をする人と大きく豊かな音と昼の静寂が一体になって一瞬の映画の場面のように感じた。
祖父岳分岐あたりまでは開けたハイマツの道。
気持ちいいなー
薬師岳でかいなあ。
祖父岳によるか迷ったが、まあいいかと寄らずに先へ進む。
溶岩ごろごろ
三俣蓮華岳の斜面が気に入り何度も眺める。
正面に槍ヶ岳を見ながら急な下りが始まる。
下り坂の途中で休憩。
赤い屋根の三俣山荘が見えた。
ここから一旦黒部源流まで降りて登り返さないといけない。下に小さく見えている白っぽい広場に黒部源流の碑が建っている。
源流に降り立って渡る。上流方面を見る。美しい。
ところどころ沢が流れ込んでいる道を登っていく。
14:56三俣山荘
赤ん坊を背負った若女将さん?にテントの代金を払いサイダーを購入。
わんわん泣く赤ちゃんをあやしながら対応するのを見ていると、連ドラの設定になるんじゃないかと一瞬思う。 やまちゃんとか・・・
ツェルトを張る。後ろに三俣蓮華岳、前に鷲羽岳。
食事まで2時間ほど。散歩したりして過ごすが少し手持ち無沙汰だ。祖父岳に寄ってけばよかったな。400mほどの標高差があったはず。 ん~。
05:26薬師峠
14:56三俣山荘
この夜も天の川も見つつ今日を振り返り明日を考えながら横になる。
景色に変化があって退屈することが無い道だった。雲ノ平への登り道はちょっときつかったけど。
3日目その1へつづく
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