2014年6月30日月曜日

2014/6中旬 滝子山東稜-浜立尾根



  9:39 子神社
10:18 百反刈山
10:29 殿平・10:44発
12:07 鞍吾山・12:15発
12:49 鉄塔・12:59発
13:36 御正人のタル
14:40 滝子山東峰
14:48 滝子山・15:16発
15:51 下降点・15:59発
17:36 道証地蔵





初狩駅近くのコンビニで食料などを補給し、藤沢集落の子神社(ねのじんじゃ)へ向かう。

甲州街道を西へ向かい、藤沢入口信号を右折。北東に殿平が見える。


北に滝子山。


笹子川を渡り藤沢集落へ。


しばらく行くと道の右上方に子神社が見えてくる。


境内に天然記念物の大杉があった。そのそばで朝食を摂って身支度を整える。

お社左手に殿平への道標が建っている。植林の登山口。この道はセギノ平通りという名前らしい。


暗い植林帯をしばらく行くと尾根に乗ったのか明るくなった。
下降点と書かれた標識があり、一帯には伐採された丸太がごろごろ転がっていた。


しばらく行った所で南西方面に開けたとこがあった。今日は見納めかもしれないので富士山をしばし眺める。


しばらく行って今度は南へ開けた所があった。高川山の採石場が痛々しい。

ここから3分程歩いたところにまた南東方面に開けたところがあり、そこから10分程歩いたら百反刈山。展望無し。


百反刈山付近からしばらくなだらかな道で、少し下ると細尾根の鞍部。ここから殿平への登りになる。


殿平。
展望は無い。三角点と山名標識とベンチがある。ここで休憩。

殿平にある標識。
ここからも踏み跡はしっかりしている。熊鈴を鳴らしながら歩く。



殿平から7分位歩いたところで尾根から外れ左へ斜面を行く道があり、藤沢部落40分と書いた標識があった。鞍吾山への記載は無い。
巻き道も兼ねてるかなと一瞬思ったが、まあ尾根を行くのが無難だろうと真っ直ぐ尾根を進んだ。


倒木は何箇所もあるけど避けて通る踏み跡もあって、この道の歴史を感じた。


殿平から20〜30分はなだらかだったが、鞍吾山への登りは急登だ。滑り落ちそうな過所では木にすがって登った。
何度か滑った足跡を見た。もしかしたら先行者がいるのかも。


登りきった所の木に黄色いテープが巻いてあり、クラゴと書いてあるのが見える。
向かいの木に付いてる火の用心の看板にもクラゴと書いてある。三角点はここから東の方に少し行ったところにあるみたいだが、特にこだわりは無いしここまでの急登でへばってもいたので寄らずに先へ進む。


15分程行ったところで富士山がチラ見え。やっぱり雲がかかってきている。


鞍吾山からは境界杭沿いに歩く。鞍吾山までは見なかったと思う。


いくつかの小さいピークがあるが、その一つで休憩している人がいた。やっぱり先行者がいたんだ。
この道で人に会うとは思ってなかったから驚いた。


鉄塔手前の尾根が広がった所。両脇が盛り上がって中に窪地がある。
ここは少しどこを歩くか迷った。高い方を目指して行く。


鉄塔が建つ開けたところにでた。滝子山を見上げる。
もう13時になるしここで昼食を摂ろうかと考えたが、とりあえずおにぎりを一つだけにして、あとは滝子山で摂る事にした。10分程休憩。

ここからしばらく行って一旦下った後、沼ノ沢峰への登りが急登だった。

へとへとで立った沼ノ沢峰のピークでまた人に会った。滝子山から下ってきたという。
これまで何度かこの道を歩いているが人に会ったのは今日が初めてで、しかも2組目だそうだ。
さっきピークで休憩してた人を抜いた後も新しい足跡を見たから、他にも先行者がいるのかなとは思っていたが、やっぱりいたんだ。結構この道を歩いている人がいるのが意外だ。
この登りがきつかったと言うと、この先の方が岩場も出てきてきついとのこと。

挨拶をして御正人のタルへの下りにかかる。急だから気をつけてと声がかかる。
確かに急だ。しかも滑り易くもろい。集中して下る。ロープが張ってあり助けられた。

御正人のタルを見下ろす。右手から沢音がする。


タルから上がると正面は岩場になっている。左にテープがあり、この岩場を巻く踏み跡があった。


しばらく行くとまた岩場が正面にあり、ここも左を見るとテープがあって岩場を巻いて道(というほどはっきりしていないけど)がある。


イワカガミの群生。1350m付近。

この後も同じように正面の岩場を左に巻く箇所があった。
3箇所ある岩場は全て左に巻く踏み跡があり、テープを目印に行く。岩場以外にもテープが要所にある。

そして最後の急登を登って

滝子山東峰に出る。
この先岩場危険と標識が指してる方から登ってきた。右に行くと滝子山山頂。
へばったし腹ぺこだ。鞍吾山手前と沼ノ沢峰手前と今の登りとここまで3つの急登があってどれもきつかったが、この最後の登りが距離も長いし最後に出てくる分一番キツいかな。


5月に来たときは葉が無かった道が柔らかい新緑の道になってる。いいところだなあ。
無事ここ迄来れてホッとした。


そして山頂。ツツジが終わりかけだった。
腹ぺこだったがしばし放心。気持ちいい。充実感がある。
奥にちょっとだけ黒岳が見えている。黒いなあ。
ハマイバ辺りもすっかり気持ち良さそうな緑に覆われてる。

手前右寄りにぽつんとカールの底か池のように白く見えてるのが変電所だと思う。
その周囲に大沢山、清八山、本社ヶ丸とあるわけだけどいまいちどれがどの山か分からない。全部登った事あるのに。

富士には相変わらず雲がかかっている。正面の鶴ヶ鳥屋山の緑のモコモコに見とれる。6月はこの山肌のモコモコが楽しみだ。
食事を摂ってしばらく山頂を徘徊し写真を撮る。時間が遅めだからか誰もいなかった。

高川山があんなに下に見える。よく歩いてきたもんだ。


ここから正規登山道を下ろうかともちらっと考えたが、明るい時期だし当初の予定通り浜立尾根へ向かうことにした。
日が長いと気が楽だ。ビバーク装備も予備の食料もある。


寂ショウ尾根の分岐を見送り浜立山方面へ。



ずんずん進んでいくと正面に枯れ枝で通せんぼしてるとこに来た。左を見ると下っていく明瞭な踏み跡がある。あれ分岐点まで来ちゃったか? 浜立山通り過ぎた?
ここでマップポインターと地形図を合わせると、ちょうど南西への下り口の所を指している。やっぱり通り過ぎてたんだ。たぶんさっき左手にコブがあったからそこかな。
戻るのも面倒なのでこのまま尾根を下りることにする。

地形図でこれからの地形を確認した後出発。結構な急坂を下っていく。
踏み跡は概ね明瞭。分かりづらい所にはテープなどのサインがあった。

1200m付近で尾根の幅が広がって右と左に分かれる。どっちにもテープがある。少し分かりづらい箇所だ。
僕の行くのは右の尾根なので、右寄りに進み目印のテープを追っていく。急坂だ。

ここから少し下った所で、靴の中に入った小石を取ろうと無理に靴を脱ごうとした時に右足が攣ってしまった。
内腿の膝上辺り。座れそうな場所でもないので立ったまま脚裏を伸ばす。ちょっと変な体勢を取ると左脚も攣りそうになる。
遭難物の本で読んだ、脱水により全身が攣って救助を依頼した人の話しを思い出す。確かに水分摂取が少なめではあった。こんなとこで全身攣ったりしたらやっかいだ。
時間をかけて脚裏を伸ばしつつ箇所を手で揉む。様子を見て座れそうなところに移動して腰をおろした。塩を少し舐め、おかきを食べ、スポドリを飲む。
現在地を調べてみると1180m辺り。林道は900m辺りなのであと標高で280mほど下ればよい。普通に歩けば30〜40分くらいなのかな?
暗くなるのが平地で19時過ぎだからキツめに見積もっても18時頃迄はこの西向きの尾根はライト無しでも歩けるはず。今16:30だからあせる必要は無い。10分おきを目安に休憩を取りつつ下る事にする。

10分程休んで歩き始める。歩幅を狭くし、脚を出すごとに右足左足と声を出しゆっくり歩く。10分程歩いた所で休憩を取る。スポドリを飲みおかきをつまみ少し塩を舐める。
途中で枯れ枝を拾って杖代わりにする。段々とペースが上がりそうになるのを抑え歩幅を狭くゆっくりを心がけて歩く。水分と塩とおかきをこまめに摂取する。
4回程休憩しただろうか、沢の音が聞こえだして鉄塔が見えたら僅かで登山道に合流しホッとした。


植林の中のなだらかな整備された道を歩き、橋を渡って道証地蔵の所に出た。無事に下山出来た事の感謝の挨拶をする。


後は舗装道を駅へ。
18:10 高速を渡った辺り。太陽は西の山の向こう側にある。


とてもお腹がすいてきていたが、笹子駅周辺には食堂やコンビニは無いので駅前で笹子餅を購入。電車を1本見送り身支度をしつつ構内で3個くらい食べた。

東稜を歩いている時は、時間が少し遅めなこともあって滝子山の山頂には寄らず沢沿いか尾根沿いの登山道で下山しようかとも考えていたが、やはり当初の考え通り浜立尾根まで行って良かった。充実感がある。脚攣りがまあ反省点だけどこれも良い経験だ。

緑緑緑だった。6月の山梨の緑の中を飽きる事無く歩けた。
延々と続く木々の道を歩いているときはピークハントなんてどうでも良く感じたが、滝子山からの景色はやはり素晴らしく、気持ちよかった。
このルートは長いし、地形図を見ると滝子山東峰手前が分かりづらそうで葉の落ちた冬に歩こうかとも考えていたけど、緑の中を歩きたいという最近の欲求に押され、思い切って行ってみて良かった。歩き甲斐のある道だった。



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