2018年4月22日日曜日

2018.3中旬 石老山 - 石砂山 - 峰山



菅井集落内を先導してくれた子猫。



石老山入口バス停
6:51 顕鏡寺
7:49 石老山 7:58
9:08 牧馬峠
9:52 石砂山 9:55
12:11 峰山 12:22
12:55 やまなみ温泉

石老山から牧馬峠へは、山と高原地図で破線表記の道を下った。
踏み跡と境界杭があり、最初のうちは急で滑りやすい。三分の二程進んだ辺りから、ギフチョウ保護のお願いと書かれた貼紙がたくさん見られるようになり、これまでまったく聞いたことのなかったギフチョウの名をそこで初めて知った。

牧馬峠から石砂山へは、手持ちの2011年山と高原地図丹沢では無線だけど、最後の急登以外はきちっと整備された立派な道が通っている。尾根上にある三つのコブは全部巻いて、なだらかに歩けるようつけられていた。今の地図にはもしかしたら赤線が引かれているのかもしれない。




相模湖駅から始発バスに乗り、石老山入口バス停へ向かう。乗客は僕ともう一人だけ。
最初は石老山に登るつもりはなかったけど、石砂山への登山口である篠原バス停へ向かう便が休日は運休のためにこういうコース取りになった。でも大半が初めて歩く所なので楽しみだ。


先週降りてきた道を今日は逆に向かう。先週色鮮やかだった梅の花がまだ見頃だった。
この右手の水路に、街中では見ない、ヤマドリを小型にしたような鳥がいたので写真を何枚か撮った。
山を歩いていてヤマドリやキジに遭遇するたびに、あの長い尾は邪魔でしかないんじゃないかと思うけど、メスの気を惹くとかの理由があるのかな。


6:51 顕鏡寺。

朝の光がいい感じに差し込んでる。ついこの前まで、このくらいの時間だとまだ真っ暗だったけど。


顕鏡寺からちょっと登ったところに、桜道と書かれた分岐があり、石老山に登るのはたぶん五度目だけど、遠回りになるのでこの道は歩いたことがなかった。まっすぐ行くと何度も歩いている大岩や祠のある道だが、急ぐ理由もないし、桜道を歩いてみよう。

分岐から山腹につけられた道に入る。すぐに朝陽がさんさんと差しこむ雑木林になり、さっき歩いてきた川沿いの道が見渡せた。いつも通る大岩と祠の道は薄暗いので新鮮な気がする。


桜山展望台は岬状に突き出ていて、南高尾の稜線と橋本方面の眺めがいい。名前の通り桜の木が何本かあったが、咲くのはあと二週間くらいかな。


植林帯を少し歩いたあと、緩やかで日当たりのいい尾根道を登っていき、元の登山道に合流する。距離で言えば大岩沿いの登山道より三倍くらい長いけど、明るくていい道だ。


7:49 石老山。
前回と違い天気が良かったので富士山が見えた。


前回確認した破線分岐から降りていく。


最初は急で滑りやすかった。薄い踏み跡と境界杭が続いている。


三分の二程進んだあたり、最後のコブへ登り返すところに大きな木が立っていて、おっと思ったらその奥に祠が見えた。そして周囲には、神奈川県と相模原市教育委員会によって書かれた、ギフチョウ保護の貼紙とヤマビル注意の貼紙があった。ギフチョウってなんだ? 



ここから先、石砂山までのいたるところに同じ貼紙と、もう一つ、カントウカンアオイ保護のため中に入らないようにとの貼紙も見かけるようになった。カントウカンアオイってなんだろう?

以前高尾の小下沢沿いを歩いていて、蝶を捕獲する人に何人も出くわし、普段山でそんな人に会ったことがないから愕然としたことがあるが、考えてみたら林道が通っていて完全な山の中ってわけじゃない。ほとんどはおじさんだったが小学生ぐらいの子供も結構見かけた。
ここは、天然記念物だからダメ! と明確に書いてあるので、もしそんな人に出くわしたら注意しなきゃいけないしやだな、なんて心配をしてしまったが、当然のように誰とも出くわさなかった。


最後踏み跡が少し分かりづらかったが、無事舗装路に降り立った。


舗装路を西に150m程歩いたところが牧馬峠で、ギフチョウについての説明板が立ち、ギフチョウを守る会と書かれたテントが張られている。たぶん蝶の舞う時期には、このテントを基地にして監視員が常駐するんだろう。
説明板によると、もともとギフチョウは広範囲に生息していたが今では絶滅の危機にあり、自然発生するのはこの辺りのごくわずかな地域のみとなっている、とある。なるほど。


道の表記がない所なので警戒していたが、良く踏まれた明確な道が続いている。
僕が持っている丹沢の山と高原地図は2011年のもので古いので、もしかしたら今は登山道として載っているのかもしれない。

あまりに明確な道なので、このまま麓へ降りていってしまうのではと不安になり、途中二つ目のコブの手前から尾根に上がってみたが、コブを下ったところでまた元の道と合流した。
結局、計三つある尾根上のコブは全て左側を巻いて、歩きやすいしっかりした道が最後の急登の手前までついていた。


最後は、それまでに比べたら踏み跡薄めな急登。ここは休み休み登った。


登山道合流。


すぐに石砂山の山頂に着いた。丹沢方面の展望がある。


峰山を目指し山頂を後にする。
この辺は明るくて気持ち良かったが、高度を下げると薄暗い植林帯に突入していった。


伏馬田城跡という標識があったが寄らずに進む。


集落に降り立った。
尾崎城 激戦の地、と書かれた看板がある。初耳だ。帰ったら調べてみようかな。

のどかな集落の中を、花が咲き始めている家々を眺めたり、猫に話しかけたり、立ち話している老人に挨拶したりしながら抜けていく。
登山地図に載っている菅井下バス停を過ぎ、峰山を指す標識に従ってまた山道に入った。


しばらくは車が通るくらいのこんな太い道だったが、やがて植林帯の中の細い山道に変わっていく。
道がいくつか交錯するところには標識が設置してあった。


峰山への登りは階段の急登だ。
ここまでの間、ところどころで尖がった形の峰山が見えていたので急なのは覚悟していた。まあ短い距離だし、これで登りは最後だ。


12:11 峰山到着。ここが今日一番眺めが良かった。道志、丹沢の山が見渡せる。
設置されていた山名盤によると富士山も見えるらしいけど、この時は雲がかかっていた。

今日歩いてきた方向。真ん中が石砂山で、その左奥がたぶん石老山。石砂山の麓はゴルフコースが広がっている。


峰山からの下りは、途中かなり急で滑りやすい箇所があった。


12:53 やまなみ温泉入口バス停着。時刻表を確認したら次の便は14:14。よし、温泉に入っていこう。

やまなみ温泉は、やまなみ温泉入口バス停目の前の坂を登ってすぐのところにある。3時間で700円。ザックが大きいので受付で預かってもらった。
内風呂と露天があり、露天からは、名前の通り素朴な山並みが見渡せた。




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