2018.3下旬 ザゼンソウとしだれ桜 小倉山南尾根 - 周林禅寺 - 慈雲寺

周林禅寺のしだれ桜

湯原バス停　7:16
上条山　8:23
小倉山　8:47 - 9:23
ゲート　10:10 - 10:15
周林禅寺　10:49 - 10:55
慈雲寺　11:05 - 11:10
塩山温泉　12:00
塩山駅　12:14


今年は桜の花が例年よりだいぶ早く咲き、3月終わりで東京は満開になってしまっていた。
これはもたもたしていられないと思い、気になっていた周林禅寺と慈雲寺のしだれ桜を見に、でもこれだけだと町歩きだけになってしまうので、小倉山と、それに付随するザゼンソウ、最後に塩山温泉という計画を立てた。

ザゼンソウが終りかけだったのと、時間が早すぎて塩山温泉に入れなかったのが少し残念だったが、主目的である桜はどんぴしゃだった。

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6:53塩山駅南口発のバスに乗る。ガラガラだ。20分ほどで湯原バス停に着き、ゆっくり座るようなところもなかったので簡単な身支度だけして出発。
標識に従い5分ほど歩くと玉宮ざぜん草公園に到着。朝早いからか見頃を過ぎたからか、ここを管理しているらしき人が一人駐車場にいるだけで閑散としていた。

薄暗い植林帯の中を進んでいくと、獣除け（兼人間除け？）の電気柵と木段が出てきて、薄暗い地面に目をこらすと赤紫っぽい色のザゼンソウがたくさん地面から出ているのに気づいた。

花の見頃は過ぎているようで、しわしわになっているのが多かったけど、初めて見るのでテンションが上がり、写真をたくさん撮った。
ただ、植林帯で薄暗いところなのが残念。また行きたいかと考えると、あの暗い風景が足を引っ張っていてちょっと躊躇する。

撮った中ではこれが一番ましだったかな。

先へ進むと植林帯が終わり、倒木が目立つ少し荒れた様子の道となってきた。沢状の凹地なのでいろいろ集まってくるんだろう。
朝の眩しい光が当たる稜線が見えてきて気が急く。辺りの木は伐採されているが、もしかして植林のためだろうか......？　

朝日の降り注ぐ峠に着く。右を見ても左を見ても明るい雑木の尾根道が続いていて爽快な気分になる。
小倉山だけだとあまりに登らな過ぎなので、峠を挟んで小倉山と逆のピーク、上条山に寄っていくことにした。

上条山はこんなところだった。すぐにＵターン。

来た方向へ戻る。先のなだらかな盛り上がりが小倉山だ。

美しい…。

小倉山到着。
さっそく展望台に登った。

ちょっと木が繁っている。たぶん最初はもっと見晴らしが良かったんだろう。

設置された椅子と丸テーブルの後ろから踏み跡が伸びている。一応コンパスを当てて方角を確認したあと、その踏み跡を進んだ。

しばらく植林帯の中を進んでいくと、途中で踏み跡が左に分岐していくところがあった。しっかり踏まれているが枝が散乱している。これを降りても下山できるのかもしれないけど、薄暗い沢方向へ行く気にはなれない。

さっきの分岐をすぎると植林が消え、大量の落葉が堆積する急下りとなった。踏み跡も無くなってしまったが落葉に埋もれてるのかもしれない。この下りはきつかった。滑らないよう気を使いながら、木に掴まりつつ降りていったが結構うんざりした。

ちょうど獣除け柵の扉のところに降りてきた。いやきつかったな...。ここはもういいや。

扉を開けると地形図どおり道が横切っていて、右へ進む。地形図に描かれている道だけど、草ぼうぼうで荒れ気味だった。

途中、家の残骸らしきものもあった。

10:25 無事下山。時間が早いが今日は山はおしまい。

雲ひとつない空の下、いたるところで咲き始めている花や、古い家、周りの山並みなどを眺めつつ歩いているとほんわりした気分になり、今が一番いい時期だなと思えてくる。やっぱり春はいいな。

周林禅寺が見えてきた。

門を入るとカーテンのようにぐるりと桜の花が垂れ下がっていて、その下で、まるで部屋から外を眺めるように、風に揺れる花びらや、向こうに見えるお地蔵さんなんかをしばらく眺めていた。

ここは他に一人か二人しかいなくて静かで良かった。

周林禅寺を出て10分、慈雲寺に到着。
桜を見に来た大勢の人が行き交い、周囲には作物などを並べた売店が数軒出ていてとても賑やかだ。周林禅寺での静かな小部屋に佇んでいるような感覚はここでは得られない。ただ、枝ぶりの派手さはこっちの方がある。まあ両方見るのが吉だ。

慈雲寺を出て50分、ちょうど12時の音楽が鳴り響く頃塩山温泉の辺りに着いたが、温泉街と言うには閑散としている。ポツポツと宿がある感じだ。
公衆浴場と書かれた看板を見つけたので、そこにいた人に聞くと13時からなら入れるという。時間を潰せるようなところもなさそうなので、温泉は諦めて帰ることにした。
子供の頃を思い出す、古びた商店街を通り抜け塩山駅北口に到着。それから20分ほどして来た電車に乗り込んだ。