2017年4月19日水曜日

2017.2下旬 高柄山-甚之箱山




前回、逆から歩いてきて気にかかった新大地峠の固く踏まれた道と、未踏の高柄山を合わせて行ってみることにした。

6:56上野原駅−7:50御前山8:04−9:46高柄山9:52−10:55甚之箱山11:18−12:51四方津駅





電車で上野原を通り過ぎるときに、南側に見えるデコボコの山々が前から少し気になってはいた。
展望は無いようなので後回しにしていたが、今日はその一端を歩くことになる。


上野原駅で降りて南口から登山口へ向かう。
事前に調べたところコンビニがあるとのことだったが、閉店してしまったようで見当たらなかった。
とんがった形の御前山がよく目立っている。どういう経路で道がつけられてるんだろうと観察しながら歩いていたが、急登はまぬがれない感じだ。

登山口着。写真にも少し写ってるが最初から急で、先ではところどころロープが張ってあるところもでてきた。でも標高が低いので山頂まであっというまだった。


御前山山頂は北側が大雑把に刈られていて、それほど展望が良くはないが上野原の街と笹尾根の生藤山付近が見えた。


御前山を出てしばらくしてあらわれた急な下り。ざれて滑りやすいので慎重におりていく。

降りきったあたりから植林帯がしばらく続く。ゴルフ場の縁をまわりこむように道がつけられているので、人の声がよく聞こえていた。
最初はここにゴルフ場があることを忘れていて、樹間からチラチラっと見えた池と芝に、何か素晴らしげなとこがある! と興奮してしまった。

元は峠があったかもしれない沢の源頭部らしき鞍部を横切って、再び尾根を目指す登りとなる。
初めて来たところなので、ぐねぐねした地形にどうやって道をつけているかを観察しながら歩くのは面白かったが、谷間で暗いうえに植林一色なのでなかなか気分が上がらない。でも尾根に出たら雑木もあらわれ明るくなってきた。

尾根に乗って登り詰めたところが新矢野峠だった。東屋が建てられている。

峠と付いているが小ピークで峠らしくないところだ。
帰宅後調べたところによると、ゴルフ場を造ったために元々あった矢野峠が通れなくなってしまったため、ここを新矢野峠としたらしい。

ここで身支度をしなおして写真を撮ったりしてたら、イノシシが下の斜面を走って逃げていくのが見えた。
この前高畑山北尾根で見たのとは違い、立派な牙を持った大人のイノシシで、丸々した体に不釣り合いにも見える、細く短い脚をさささささっと動かして走る様はほっこりさせられたが、これも逃げていってくれたから言えることだ。


新矢野音峠を過ぎたあたりが、この日一番いい感じのところだった。


高柄山着。ずっと「たかがら」と読んでいたが、地図を見ると「たかつか」とフリガナがふってあった。そうだったのか。
ここも御前山同様北側だけが切り開かれていたが、御前山よりはだいぶ広く開けている。
休んでいると続々と、といっても全部で5人ほどだったが、僕がこれから向かう方から登ってきた。


高柄山からは植林が幅を利かせていて特に面白みはない。ちょっとしたアップダウンをいくつかこなしつつ進んでいく。

林道が出てきた。斜めに横切ってまた山道へ入る。

ひと登りで大丸山頂と標識のあるピークに立った。
植林に覆われているが、わずかな切り開きから今まで歩いてきた方が見える。あれは高柄山だろうか?


大丸から数分下ると新大地峠に出た。
前回逆から来た道を進む。やはりかなり踏まれていて固い。そんなに人が通るとも思えないが……。林道工事の人が行き来したのかもしれない。



この前はこの写真の上から降りてきた。今日はこのまま真っ直ぐ進んでみる。
地図を見ると甚之箱山へ向かう道のようだが、甚之箱山なんて聞いたことのない山にこんなしっかりした道がつくもんだろうか?


ちょっと行くと、大地峠と書かれた標識が立つ三叉路に出た。
左に甚之函山への踏み跡が続き、歩いてきた道は斜面に沿って右へ続いている。ここで気づいた。そうか、秋山へ降りる道がピークを巻いてつけられていただけだったんだ。なんだ……。


甚之函山へ向かう。7分ほど登ったところにテープの巻かれた木があった。ここが山頂かな? 標識は見当たらない。
先へも踏み跡は続いていて、ちょっと行ってみたが荒れた感じになったので引返した。でも地図を見る限りだと秋山側まで降りれそうに思える。

新大地峠から降りていった林道脇の休憩所で昼飯にしようと思っていたが、腹がへってたし、この山頂も南側は雑木で日が差していたのでここで食べることにした。が、食べかけた途端に雲が出て太陽を覆ってしまった。


肌寒いので昼食をささっと終え、来た道を戻る。
新大地峠で左折し、この前も歩いた道を四方津駅へ向かう。やっぱりこの道は歩きやすい。無駄なアップダウンや急傾斜が無いように作られている。かなり歩かれたんだろう。



大地峠から秋山の間も歩いてみたくなった。やはりよく踏まれた道なんだろうか。
そして甚之函山の先や、新大地峠から金山峠、新矢野峠から落合など、地図を見るとけっこう歩けそうな尾根がある。時間をかけてコツコツと、ひとつずつ歩いてみようかな。




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