2015年10月25日日曜日

2015.9下旬 裏銀座縦走 2日目:烏帽子小屋〜双六小屋








裏銀座2日目
幕営地4:00→6:29野口五郎岳6:52→8:56水晶小屋9:11→岩苔乗越9:46→黒部源流碑10:35→11:13三俣山荘11:45→13:54双六小屋





2:40起床。結局0時頃まで寝つけなかった。

コーヒーを飲み、昨日のアルファ米の残りにスープとクスクスとワカメを足してチャックを閉めておく。これは途中で食べる予定。
気温は3〜4度。手近のブルーベリー?を何個かつまみ、菓子パンを少し食べ、4時ちょうどに出発。


真っ暗な中を黙々と進む。
5時半頃ライトを消したが、ずっと稜線の道なのに景色が見れなかったのがもったいない。

でもこの黎明歩きは捨てがたい。

あーでもやっぱり明るい時間にもこの気持良い道を歩いてみたい。次は逆から来てみようか。

野口五郎小屋に近づくにつれ人と行き交う事が多くなる。小屋前後に道が少し分かりづらい所があって、暗いうちは通らないほうがいいと思った。

小屋の先にあった祠。

6:29 野口五郎岳。
標識が新しいのが残念。全く個人的好みだけど標識は古い方がいい。さっき見た祠みたいな古い物に心が惹かれる。

360度の展望を楽しみつつ、朝仕込んでおいたアルファ米を仁王立ちで食べてると和やかな顔の若い男の人が話しかけてきた。雲ノ平まで行く予定だけど水晶岳に寄ろうか迷ってるという。

「雲ノ平のテン場は混むだろうなあ... でも水晶は途中の眺めもいいし行ったほうがいいと思いますよ。あぁーでも雲ノ平早く行かないと張る場所無くなるだろうな... 」

・・・混乱させるだけのアドバイスでごめんなさい。


水晶岳は雲ノ平側からのほうがかっこいいな。 鷲羽岳は三俣山荘近辺からがいい。


野口五郎岳を過ぎると右手下に池が見えていて気になる。この時は知らなかったが五郎池というらしい。ちゃんとした写真が撮れてなくて残念。

池を見ながら休憩中に、逆から来た人と話していて、双六からの巻道と黒部源流の辺りは紅葉してましたよという言葉を聞いた途端、あのたくさん小沢が流れ込む穏やかな道が頭に浮かんで行きたくてたまらなくなった。
あそこは癒される。。鷲羽岳に登るつもりだったけど変更。源流行こう。



真砂岳を過ぎると岩が目立ってくる。
道が分かりにくい箇所が結構あって、行き合った人達とあっちに目印があるとかこっちは違うみたいとか言い合いながら歩いた。ここも明るい時に歩いた方がいい。


東沢乗越はたくさん人が休憩してたので地蔵様の写真だけ撮って先へ。ここから水晶岳へのきつい登りになる。

オコジョだ!こっちを伺いながら行ったり来たりしてる。
この後すぐ、雷鳥も見たがあっという間にハイマツの中に入ってってしまった。天気いいからね。

水晶小屋まで急坂を淡々と歩く。


8:56 水晶小屋。
2時間前に野口五郎岳で朝食を摂ったが量が少なかったのでお腹が減っていた。
昼食は三俣山荘で食べるつもりだったので、ここでは菓子パンを一つ買って食べた。クリームパン300円。
水晶小屋前から、歩いてきた稜線を眺める。
歩きたいなあと2年前見ていた稜線を歩けて、ちょっとだけ感慨深いものがあった。


水晶小屋を出発。小屋の周辺には水晶岳まで往復してるとみられる人達のザックがたくさん置かれている。
前にここに来た時は小屋閉めの後でザックも人影も無く、水晶岳への道は、休憩で何度か一緒になった元気のいい女の子が一人遠くを歩いているだけでシンとしていて、広大な山並みを見渡しながら一人ざくざく歩いたあの時間は前回のハイライトのひとつだった。
今度は緑が出始めくらいに来たい。と前回も思ったんだよな。。。



ワリモ北分岐で右折して、急坂を下り岩苔乗越から沢沿いの道へ。


斜面からいくつも小沢が流れ込んでいる。キラキラ光りながらささやかな音を立てる流れを見てると穏やかな気持ちになれる。

次来るのはいつだろう。


三俣山荘へ向かう。この辺りも沢の水が道に流れ込んでいる。植物が豊富でやはり夏に来てみたい所だ。
サラサラと流れる水をたくさん見れて、ずっと稜線を歩くよりいい気分転換、アクセントになった気がする。

ところどころで鷲羽岳を見上げながら登っていく。

11:13 三俣山荘着
山荘前のテーブルはびっしり埋まって賑やかだ。
食堂に入るのにも待たされるのではと心配していたが、9割くらいの入りで空いてる席もあり、食券購入も3人ほど並んでるだけだったのでそんなに待たずに昼飯にありつけた。

前は無かった鹿肉ジビエ丼というのを食べてみた。肉に比べてご飯の量が多く、つゆだくなので下の方はつゆでご飯を食べるようになる。
せっかくの鹿肉を味わおうとしたけど濃いめの味付けでよく分からなかった。それに腹が減っていて掻き込むように食べたし。食べ終わって隣の人がカレーを食べてるのを見てカレーを追加注文したい衝動にかられたくらいだから感じてた以上に腹を減らしていたみたい。


11:45 三俣山荘を出発しテン場を抜けていく。
やはりすごいテントの数で、ざっと見る限り埋まっているように見える。
昨日烏帽子のテン場で、明日はこの人達がみんな三俣に行くんだよっ! と話していた人がいたのを思い出す。まだ12時前だからこれからたくさん来るだろうなぁ。
これから僕が向かう双六もすごいだろうけど、まああそこは大丈夫だろう。あのテン場が満杯になったとしてもどこにも張れないってことは無いと思う。
テン場としては三俣の雰囲気の方が断然好きなんだけど今日は双六まで行っておかないと。


岩がゴロゴロした登りを行く。振り返ると鷲羽が大きい。すごくカッコイイ!

三俣峠に着く。前回はここから三俣蓮華岳に登り稜線の道を行ったので、今回は巻道を行くと決めていた。
この巻道が良いと何かで見た記憶があって楽しみにしていたけど・・・


歩いてみてがっかり。稜線の道の方が全然いい。あっちは岐阜側もずっと見えるし。

いや、雪渓が残ってる花の時期ならこの道もいいかもしれないけど。
ここまで土砂降りでここだけ晴れたとかならすごく印象に残るのかもしれないけど・・・。

まあこうゆうのも実際歩いてみないと分からない事だから、把握できたことが収穫だ。


双六小屋へ下る。この登りはつらそうだ。

13:54双六小屋。
テント場はすでにたくさん張られていたけど空いてる場所もいくつかあった。テント代1000円。
菓子パンを買いたかったが売り切れ。行動食としてアーモンドチョコとチップススターを購入。そして、さっきジビエ丼を食べたばかりだけどカレーを注文し一気に食べた。

カレーを食べ終えテン場に戻った後、ちょっと趣向を変えて昼寝を1時間ほどしてみることにした。
19時とかに寝るのが昼寝の役割をしてしまってるんじゃないかと考え、もう少し早く昼寝をすればその分早く寝つけるんじゃないかという適当な思いつきだけどどうなるか。

17時に起きて水を汲みに行き、少量のクスクスをスープでふやかしている間、アタリメやスルメ、カワハギの干物なんかをツマミにビールを飲む。
タンパク源としてスルメなどのイカ系を3種類とカワハギ干物と鮭トバを持ってきてたがイカ系が多すぎて飽きてしまった。当たり前だろうと自分で呆れる。


昨日の烏帽子ほどでは無いがテン場はずっと風が吹いていて寒い。今回はダウンパンツは持ってこなかったけどウールのタイツを持ってきてたので穿いてみたら快適だった。結局この後自宅までタイツを履いたままだったけど特に不快感を感じなかったのは不思議だ。

前回ここに泊まった時は何か寂しいところだなと感じたけど、今日そんな感じを受けないのはテントの数が多いからかな?
この写真を見て数えてみたが写ってるだけで80はあるから150張はあったんだろう。場所を選ばなかったり詰めてもらえばまだまだ張れる。17時過ぎに到着した人もそうやって収まっていった。



3日目へ

1日目へ








0 件のコメント:

コメントを投稿