2015年12月6日日曜日

2015.10上旬 真教寺尾根と清里






たかね荘8:37→9:34賽の河原→10:38牛首山→12:58赤岳13:24→15:06→16:20羽衣池→16:36美し森16:43→17:31清里駅




清里駅に降りた登山者は今回も僕一人。
タクシーに乗って真教寺尾根の登山口までと伝える。どっちの? と聞かれたがよく分からないので山に近いほうへ行ってくださいと答えた。

まさに高原道路って道をタクシーは結構飛ばしていく。道の真ん中にいた鹿が慌てて森へ駆け込んで行った。



たかね荘というところで下車。
ここは保養所みたいなところなのかな?

写真左下から、戻るように南西へ50mくらい進むと四つ角があるのでそこを右折する。運転手さんが教えてくれた。

四つ角には標識があり赤岳へのルート図もあったが、たかね荘には羽衣池への標識しか見当たらなかった。



最初は気持ちいい森の小道といった感じだったが、すぐに木段が出てきた。
これが段差が開いていてすごく歩きにくい。どうせ作るならもう少し段差を詰めてくれたら歩きやすいんだけど。
この木段は羽衣池直下まで続いた。


池というより湿地帯みたいな羽衣池を過ぎ、刈り払いされた笹の道を行くと防火帯に出る。
防火帯が直角に左に曲がる所で道はまた森のなかへ入っていく。


なんか周りの風景が気持ち良くなったなと思っていたら、いつの間にか広葉樹の森になっていた。
さっきまで真っ直ぐの幹ばかりだったから曲がりくねった木々が新鮮だ。









右手の木々の間からリフトが見えてきた。そういえばスキー場があるんだった。
もちろんスキーはやってないけど、展望地なので売店とか営業してるみたい。
ちょうどリフト始発のアナウンスが聞こえてきて、しまった乗ってくりゃよかったと思ったけど、ここまでの道は良かったし、一度は歩かなきゃいけない道だからいいや。
タクシーの運転手さんによると夏はもう少し早い時間からリフトを動かしているらしいから、次はこれに乗ってもいいな。登り下りとも一度は乗ってみたい。


スキー場終点から4分程進むと賽の河原。
ずっと付きまとってきた笹がここだけ無いのが不思議だ。ヘリポート用にでも均したか元々ここだけ生えないのか。




賽の河原を過ぎるとまた笹とカラマツの道になるが、ちょっと登ったところに展望地があった。奥秩父から富士山、南アルプスまで見える。
これ以降もちょこちょこ展望地があるけど、振り向かないといけないから、ここを下りに使って県界尾根を登りに使うといいかもしれない。





10:38牛首山。

開けてはないけど樹間に権現岳が見えた。
10-5標識があったのでここが真教寺尾根の五合目になるんだと思う。






10:51 扇山。
ここも展望はないが、少し下ったところから赤岳や隣の県界尾根が見えた。





赤岳はこのひと月でずいぶん寒々しい姿になってしまった。9月頭に来たときは青々としていたのに。


そろそろ出てくるんじゃないかと思っていた立ち枯れ帯が出てきたのは2500m付近。


 最初の鎖場。難しくはない。


 次の鎖場。ここが一番厳しかったと思う。つるつるするので鎖に頼った。


 その上部。




岩場ではこの枯れかけの花を多く見かけた


 ここを越えるとや平坦地がある。眺めが良い休憩適地なので何人か休んでいた。


10-9標識が立っている。あと少しだ。
写真左からまた鎖場が始まるが、ここから真教寺尾根終点までの鎖場は手掛かり足がかりがいっぱいあって難しくはない。でもハァハァヒーヒー状態だ。


たまに振り返って一息つく。


 最後の鎖場


 10-10標識、真教寺尾根終点だ。ここから赤岳山頂までもうちょっと。


12:58 赤岳。
真教寺尾根の鎖場は県界尾根より厳しかった。疲労度も上だ。

山頂から見る赤岳神社は裏側になるというのをここで知った http://www.yamareco.com/modules/diary/21844-detail-95904 ので原村側にまわり込んで赤岳神社へ参拝。このシリーズは面白くてためになった。
祠の向きだが、写真を見直してみると茅野というより御嶽へ向いてる気がする。今度登ったら確かめてみよう。


県界尾根と真教寺尾根を見ながら食事を済ませ、13:24出発。
前回は県界尾根を往復したので今回は真教寺尾根を往復することにした。









15:44 賽の河原。









清里駅まで歩くことにしたので、たかね荘分岐を通り過ぎて美し森へ向かう。



この看板を見て期待して売店を訪ねたが営業終了していた。
次こそは。

美し森から駐車場へ降りていく所からの眺めはとても良かった。
なにが美し森だよぐらいに思っていたけどすごくいい所だ。また季節を変えて来てみたい。新緑の時なんて良さそう。
写真は撮らなかったけど、右手にすっと伸びていた裾野の線にも見惚れてしまった。


美し森駐車場からは森を突っ切る舗装路を駅まで歩く。
道の真ん中に鹿が佇んでいて、後ろから他の鹿が来たらゆっくり森へ入ってった。お母さんが子どもを待ってたのかもしれない。



17時過ぎの清里駅周辺はほとんどの店が閉まっていた。
というか日中もほとんど開いてないんじゃないだろうか。駅の周りは小綺麗ではあるけどなかなかの寂れ具合だ。
1件だけ明かりがついてた閉店間際の土産物屋みたいなとこでソフトクリームにありつくことができた。





17:31 清里駅。もう窓口は閉まっていた。17:10までと貼り紙がある。あずさの券を買おうと思ってたんだけどな。。。


春から夏にかけて奥多摩、檜原周辺の山を集中して登ったことで、あの辺りに興味が湧いて本を買ったりネットで調べたりしていた。
奥多摩湖を作る時に住んでいた人達の移住先の一つがこの清里で、28戸がここへ開拓者として入植したそうだ。 清里観光振興会:清里の歴史   

ダム建設に伴う移住って聞くと多額の補償金などが思い浮かぶけど、開拓民として入植する事になったのはどういう経緯があったんだろう? 前より過酷になってると思うんだけど.....。この時代は特に違和感が無いことだったんだろうか?
経緯は不明なところがあるけど、きつい山道を少しずつ登っていくような、小さい種がしっかりとした根を伸ばしていくようなこの話は感動的だ。もう少し清里に通ってみたい気になった。






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