この前行かなかった鋸尾根をからめ、奥多摩駅から五日市駅まで歩いてみようと思い、奥多摩駅→大岳山→金毘羅尾根→五日市駅というルートを最初考えた。でもこの日は夜早い時間に飲み予定があったので、奥多摩駅→鋸尾根→大岳山→馬頭刈尾根→軍道バス停から車道を歩いて五日市駅、という融通がきくコースに決めた。
車道歩きが長いのが少し嫌だけど、初めて歩く馬頭刈尾根と、久しぶりの大岳神社の狛犬が楽しみだ。
奥多摩駅625→933鋸山947→1101大岳山1131→1244富士見台→1422馬頭刈山→1545軍道バス停→1709武蔵五日市駅
朝一の電車で奥多摩駅へ。以前何度か来たとき電車がすごく混んでたので青梅線は敬遠していたけど、この時間の電車はガラガラだった。ここに来る時はこの時間にしようと思う。
駅を出て左手の飲食街を抜け、橋を渡って登山口へ。
登山口から20分ほどの愛宕山までは愛宕公園として整備されているそうだ。
登っていく道沿いに彫刻がいくつも設置してあった。
リスかわいい
きた、階段だ。真ん中ぐらいからさらに斜度が急になってて、見上げてるとあそこから怖そうだなと思うが実際登るとそうでもない。でも雨の日はやだな。段差が狭く急なのはいかにも参道って感じがする。
ちょっとした広場に着くと鐘があって縮小された五重塔が建っている。なんか変な感じのところだなと思ったが戦没者慰霊塔みたい。
すぐ上に愛宕神社があってそこが愛宕山の頂上。そこで少し休憩を取った。
愛宕神社から下って登計峠に降り立つ。奥多摩ビジターセンターの熊出没情報に最近ここの名前が載っていた。直近だと御岳周辺での目撃情報が圧倒的に多かった。
少し舗装路を歩いて標識に従い山道へ入る。最初は植林優勢だが、すぐに広葉樹も出てきて気持ち良い道になる。
おっ天狗様だ。
結構登ってきたなあ。
梯子が出てきた。この辺は岩がちなところだった。
立派な山が見える。御前山?
鎖場と巻道の分岐が出てきて鎖場へ進む。これは登った後に上から撮った写真。木の根が這ってない右側から登ったら鎖を使わず楽に登れた。
鋸山から少し急な岩がちな道を下る。
オキノ岩山。後ろの木がシンクロの人の下半身みたい。どっちかというとお尻側だね。
笹が出てきた。鋸山を過ぎてから割となだらかな感じの道で、緑も気持ち良かった。
大岳山着。
今日は展望良し。権現山の向こうに富士山。権現山の手前が笹尾根。こっちから見ると権現山もひとつの尾根だ。
昼飯時でたくさんの人がいて食事場所を探すのに苦労するが、なんとか富士山側に場所を見つけコンビニ弁当を食べた。
奥は丹沢。
右奥のなだらかに斜めになってるのが大菩薩嶺。真ん中右寄りが三頭山。
展望をガン見しながら食事を終え、岩の道を下って今日の目的の一つの大岳神社へ向かう。御岳方面から登ってくる人が多い。
大岳神社の狛犬さん。ひさしぶりー。
さようならまた来ます。狛犬さん人気があって写真を撮る人がひっきりなし。
大岳神社の鳥居を抜けT 字路を右へ行き、馬頭刈尾根へ。
廃屋となってしまった大岳山荘を左に見てトラバースを行く。一気に静かになって鳥の鳴き声だけが響く感じの良い道になる。
分岐点について振り返った写真。右から来た。左に行くと鋸尾根。
分岐に立っているミズナラの裏に石碑があった。
近くには祠も。
こんなのもある。
こっち側の展望があるところが多いので、手前の尾根はなんて尾根だと気になってきていた。
気持ちいい道をずんずん進んで行く。ベンチが置いてある展望地がまたあって、少し写真を撮ったりしてゆっくりした。
しばらく行くと階段が出てきて富士見台に着くが、富士山は見えなかった。雲が出て見えないのか木が茂っていて見えないのか不明だけど、あまり展望は無いところ。東屋あり。それより気になったのは看板裏に踏み跡が続いていたこと。後で調べてみよう。
富士見台から少し先で大岳山が見えた。山頂一帯と右の斜面は自然林が覆っている。確か右の尾根は道があったような。
つづら岩が左に見えてきた。クライマーの姿は見えない。
展望地が数カ所ある。今日頻繁に見かける採掘地がある尾根が気になって、地図を見て調べたら浅間尾根らしい。次はあそこ歩こうかな。
鶴脚山に着く。ここに来るまで鶴脚山なんて知らなかった。展望は無い。
ここからの下りは急だった。ここを登りに取ると鶴脚山までの登りと大岳山直下の登りががんばりどころだと思う。
鶴脚山から下りた鞍部に建っていた標識。それて行ってみたい誘惑にかられる。ここはいのねどって所なんだね。
奥多摩は地図に載ってない道が数多くあって、はまりそうというかキリが無いというか楽しみというかまあいいかというか。
また分岐が・・・ ああ行ってみたい。
行ったら行ったでただの植林地獄の気もする。でも行ってみたい。
馬頭刈山。特に何もなかったような。
奥多摩からようやくここまで来たか。
おっ大木だ。
振り返って見ると大きく裂けていてなかに何かある。
ちょっと下ると高明神社跡。
ここから次々と石碑や大木が現れて心が浮き立つ。大木のそばには必ず碑があって、何々神社と彫ってあった。
左下に、朝鮮國人 金相藩と書いてある。
六十圈老杉
有洞容数人
仰見碧空通
明治二十一年十一月八日
そばに石碑があって彫ってある字を読んでしばらく考えた。
六十間(109mくらい)行ったところに老杉あり
数人入れる洞があり
仰ぎ見上げると碧い空まで通じている
自信ないけどこんな意味かな?いやたぶんこんな意味だ。
さっき南無阿弥陀仏の札が置いてあった杉のことだと思うけど、いい文章だなー。最後は素朴で無駄が無くて、見上げる人の視点で絵が浮かんでくる。
たまんねっす |
本宮からここまでいったいいくつ神社があったんだよ。。。
最後でこんな道があるとは・・・大満足。素晴らしい。
鳥居からすぐに瀬音の湯への分岐がある。僕は軍道バス停へ薄暗い植林帯を下っていく。
林道に降り立った。
光明山の上に高?と書き込んである。
高く明るい山、明るく光る山どっちでも意味に大差無い気がするが、僕は素朴な感じの高明山を支持する。
里に入る。
猫さんが2匹のんびりと。
軍道バス停へ下りる。
この後は車道をぽくぽくと五日市駅まで歩いた。
馬頭刈尾根はかなり良かった。大岳山荘跡から分岐したところですぐに良かった。岩がちな道と広葉樹の森、いろんな人がそれぞれ祀った神社のある参道、最後の集落も。
鋸尾根も良かったし、大岳山からの展望も素晴らしかったし、今日はかなり満足の山行だった。
高明山、高明神社というのは来るまで知らなかったけど、地元ではとても大事にされていたんだろうなというのが伝わってきた。特徴のある山じゃなかったと思うけど何でだろう。何か伝説でもあるのかな?
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