2015年7月26日日曜日

2015.5中旬 三頭山ー御前山 数馬から神戸へ



前回ムシカリ峠まで行ったのでその先を歩いてみよう、できるだけ長い距離を歩こう、と意気込んで、数馬→三頭山→御前山→大岳山から御岳経由武蔵五日市駅か、鋸尾根経由で奥多摩駅へ降りるという計画。

都民の森直行バスは少し時間が遅いし混むので、手前の数馬まで行く朝イチのバスに乗ることにした。



数馬バス停0744→1002三頭山西峰1005→1110鞘口峠→1226月夜見山1240→1322小河内峠→1443御前山→1531鞘口山→1554大ダワ1608→1727神戸岩→1752神戸岩(かのといわ)入口バス停



数馬バス停から鞘口峠までは数年前の秋に歩いたことがあって、ムシカリ峠までの沢沿いの道が美しかった記憶がある。鞘口峠から先は未踏区間なので楽しみだ。


数馬バス停。東屋のベンチに白く写ってるのは新聞。
武蔵五日市駅発の朝イチバスは新聞配達も請け負ってるみたいで、ある一定のところから、新聞をバス停に置いていったり、取りに来ている人に渡したりしていた。
バスの廃線や減便を心配する身なのでこの光景を見て少しホッとする。朝イチのバスはほんと人がまばらだから。
数馬バス停にはトイレあり。周辺には店や自販機は見当たらない。


歩き出してすぐ右手に神社があったので寄っていく。九頭竜神社。


 しばらく車道を歩くとこの看板が出ているので右の三頭の湯方向へ入る。



坂道を登っていくと数件の旅館がある。奥の兜家旅館はどっしりとした茅葺屋根が目を引く。

泊まりに来る人いるんだろうか?


集落を抜ける手前にこんなのが。なんだこりゃ?? サービス精神旺盛な人が作ったんだろうなとは思う。


 さっき別れた奥多摩周遊道路にぶつかるので道を渡って少し戻った所から登山道へ。


明瞭な道なんだけどそんなに人が頻繁には歩いてない感じで、草が覆っている箇所もある。


右手に石垣が続いているのが見える。家があったんだろうか?


なんだこれ....。いや便所なのは分かるけど。


右側に道があって上まで続いているっぽい。興味をひかれるけど今日は長丁場だからなぁ。炭焼き小屋跡か住居跡かあるんだろうか。 それとも元々のメイン登山道だったとか。


 ちょっと怖い橋を何度か渡っていく。

こんな感じで三頭沢沿いをしばらく行く。


しばらくすると周遊道路に当たる。


少し車道を歩いてまた登山道に入る。

ここからはさっきまでの道より整備されていた。三頭沢がだいぶ下の方を流れている。


都民の森のウッドチップが敷かれた道に合流。ここまで誰にも会わなかったが早速ハイカー2人と挨拶を交わす。




いややっぱりここは素晴らしい。森が綺麗だ。


ムシカリ峠。先々週来た時よりだいぶ葉が繁ってさわやかな場所に変貌してる。


 美しい森の中を三頭山へ。


西峰到着。


西峰から2分で御堂峠。峠とあるけど右も左も道がありそうな感じじゃなかった。とっくに廃道になったのかな。


峠から3分で中央峰。ここが一番高い。展望無し。


中央峰から1分で東峰。ここも頂上は展望無いけど少し下った所に展望台あり。


その展望台は大岳山と御前山がかろうじて見える程度。


見晴らし小屋に寄ってみるが、

うーん...


鞘口峠に着く。三頭山からここまで遠回りの道を歩いたためか、コースタイム40分のところ1時間かかっている。


 鞘口峠にはブナ?の大木があった。


鞘口峠から先に進むと人も減る。ここで小休止。
トレランの人達が通り過ぎていった。


エンジン音が段々大きくなってきて周遊道路が見え隠れしだすと風張峠に着いた。峠のすぐ下をバイクや車が通って行く。
ここでも小休憩。

風張峠の石碑の裏側。
川野村五組?河内村と読める。川野村と河内村が合併したのは明治22年ということなのでそれ以前に共同で設置したのかな。


一旦車道に降り、また山道へ入っていく。交通量があるので路肩が狭い所はちと怖い。


月夜見山。ここで食事休憩。暑さもあってだいぶへばっていた。でも飯は喉を通るのでまだ安心だ。
前に夏の低山で腹の具合が悪くなり水分を受け付けなくなったことがあった。汗はだくだくと流れていくのに水分を摂れないというのは辛いし怖さを感じる。


再び車道に降りて月夜見駐車場へ渡り、再度山道へ。



月夜見駐車場から先は道が広くなる。これまでも歩きやすい道だったけどさらに快適さを増す。
でも僕はかなりへばっていた。一番効いたのは暑さだ。この時期は暑さに慣れてないのでへばってしまうことが多い。
ここは巻道がいくつもあったが、これまで巻道のある道じゃなかったので最初は作業道かと思い実直にアップダウンをなぞってしまい、さらに追い打ちをかけられた。


 小河内峠

小河内峠の先に、この先道通行注意の看板が何度も出てきて左側が切れ落ちた箇所が続くところがあるが、山ではよくある感じのところだ。事故があったんだと思う。ハセツネの死亡事故があった辺りかも。


惣岳山。ここでも15分ほど休憩。もうすぐ14:30だ。
御前山は来た事が無かったので御前山までは行く事に決めていたがその先どうしよう。
湯久保尾根から下るか、逆の境橋へ下って奥多摩むかし道を駅まで歩くのもいいな、なんて考えてもいたが。



御前山。展望無し。着いた〜何て言いながら団体が逆から到着したのでささっと通過。
さてどうしよう。とりあえず水が少なくなってきてるから避難小屋まで行って水を補給しないと。


十字路に着く。左は避難小屋で右は湯久保尾根、真っ直ぐは鋸尾根。
5秒ほど考えて真っ直ぐの道へ進んだ。とりあえず大ダワを目指す。そこでまた考えよう。


展望の無いクロノ尾山を過ぎ、鞘口山へ着く。
ていうか水を補給するの忘れてた! やってしまった。水はあと200mlほど。どっちにルートを取るかで頭がいっぱいだったせいだ。できるだけ頭はスッキリさせておかないとこういう事になるんだよな。これで大岳山へ行くという選択肢は無くなった。


大ダワ。残しておいたおにぎり1個を食べ、トイレで小便をした。

鋸尾根どうしようか。奥多摩駅までここから2時間程。6年前くらいに鋸尾根を大岳山まで登った事はあったけどどんな道だったか全然覚えてない。最後は暗くなるかもしれないがライトはある。水は大丈夫な気はするが不安要素ではある。それに最近の鋸尾根はクマの目撃情報も多く、夕方通るのはあまり気が進まない。
もうこの林道を下ろうか? 途中自販機あるんじゃないか?

ここで地図をじっくり見ると桧原側に1時間10分下ったところに神戸岩と記載があり、その少し先にマス釣り場とキャンプ場と書いてある。こっちが自販機に近そうだ。それにバス停までコースタイム1:45と一番早く下りれる。
湯久保尾根からの下山も頭にあったので宮ヶ谷戸バス停の時刻表も持ってきていた。宮ヶ谷戸バス停は目的の神戸岩入口バス停より一つか二つ奥にあるので宮ヶ谷戸通過時刻18:12までに下りれば問題ない。

よし、と水を半分ぐらい飲んで16:08出発。

車も人も全く通らない林道をてくてく歩く。


林道をクネクネ進んでいるとどの辺を歩いているかよく分からなくなる。目安になる林道分岐があったので地図で現在地を確認すると、1/3くらいしか進んでいない。あれ…??
もう50分ほど歩いてるので半分くらい来たかと思っていたけどこのままのペースだとバスに間に合わない。乗り遅れると次は2時間以上先の20:30。のんびり歩きすぎたかコースタイムがシビアなのか。
なんでだ? と考えてもしょうがない。走ろう。まさか走る事になるとは・・・

15分位走っただろうか、疲れたのでしばらく歩く。そしてまた少し走ってまた歩くと繰り返していたら右に大きい岩が見えてきた。ここが神戸岩?

前方にトンネルが見える。明かりが無く真っ暗だ。
なんか怖いが入らないわけにもいかない。ライト点けた方がいいよなと思い、ザックを下ろしライトを点けて手に持つ。日帰りでライトを使うのはいつ以来だろう。こんなとこで使う事になるとは思わなかった。

御前山以降誰にも会ってない。1時間半近く歩いた林道は車も自転車も通らなかった。
ああトンネル嫌だなと緊張気味に入ったら前方から何かにぎやかな 声がする。小さい子供達が、真っ暗だーとかきゃーとか言いながらこっちへ向かってきてその横にお父さんお母さんらしき人影が見えた。緊張が抜ける。
ライトを握りしめてこわごわトンネルに突入した自分が馬鹿みたいだ。

トンネルを抜けると駐車場があって普通の格好した人達がうろうろしていた。神戸岩の看板が立っている。よしもうすぐだ。コースタイムでバス停まであと35分となっている。少し余裕はできたが油断できないのでちょっと走ったりもした。


神戸岩から少し行ったらキャンプ場ああった。大勢の人達がいてにぎやかだ。バーベキューの煙が盛大に上がっていて楽しそう。
山を歩いていて朽ちたキャンプ場を目にすることがよくあるけどここは活気があった。


神戸岩入口バス停に発車20分前に到着。
寂しいバス停にひとり立ち、間に合って良かった〜とほんわりする。結局大ダワ以降水分は摂らず、最期自販機はあったが何も買わなかった。

誰も乗ってないバスに乗り込み五日市の駅へ向かう。湯に浸かってるように心地よいバスの振動の中で、朝意気揚々と歩き始めた事や月夜見辺りでへばっていた事や林道を走った事やトンネルですれ違う時こっちを見つめていた子供の顔なんかを思い出す。

大ダワから林道を下りた事が少し引っ掛かるがまあいいや。もう今日は終わりだ。これまで26kmほどが日帰りの最長だったがこの日の歩行距離は33km程で新記録になった。





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