連休は八ヶ岳に行こうとだいぶ前から決めていたが、早春の低山歩きをしている内、雪は見たくない、新緑をもっと見たいという思いが高まっていき計画を立て直すことにしたのが山行1週間前。
前からほんのり考えていた小金沢連嶺から南大菩薩へ抜ける縦走路を行くことにした。
立ちっぱなしだった中央線を多くの人と共に甲斐大和駅で降り、改札を出るとそのままバス待ちの列に並んだ格好になった。
近くのコンビニで朝食とスポドリとコーヒーを購入する予定だったが、もう後ろにずらりと長い列が出来ているのを見て列から外れるのを躊躇してしまった。上の小屋で買えばいいや。
増便されたバスに詰め込まれ、相変わらず立ちっぱなしで上日川峠へ向かう。ぐねんぐねん進むバスの中で手と足を何度も踏ん張りながら、バスは増便されてるんだからあせらないでコンビニに寄っていけばよかったと思った。
上日川峠へ着き、トイレに並び、ロッジ長兵衛でスポドリとコーラ500ml購入。コーラを半分以上飲んで出発。
福ちゃん荘に着く。お腹が減っているのでけんちん汁セット800円を食べ、弁当としておにぎり3個入り600円を購入。
それからすぐに大菩薩峠着。すごい人の数だ。
南アルプスが奇麗に見える。富士はほんの少し先に進まないと見えないが、これから嫌という程見るんだし先に進もう。
お地蔵さんに挨拶して喧噪から逃れる。
この辺には草原が点在してるけど、草原になるのと樹林帯になるのとの違いはなんだろう。風かな?
石丸峠
右に見えるのが次に向かう小金沢山。
真ん中上のなかなか格好良い山は権現山じゃないだろか?
狼平を出発し樹林帯の中の小金沢山への登りへ。踏み跡はしっかり着いてる。
ここは道が分かりにくい部分もあるが、テープを追っていけば問題ない。おおむね尾根の右を歩く。
このコースは草原と森と見晴らしとが交互に現れ、新鮮さが損なわれない。
小金沢山。昼時だが福ちゃん荘で食べたけんちん汁セットが御飯大盛りだったせいかまだお腹がすいてない。一服して立ち枯れの木が並ぶ山頂を後にし牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ向けて出発。
ここで福ちゃん荘で買ったおにぎり3個の内2個食べた。
これから一旦下り、左に見える雪の着いた斜面を川胡桃沢ノ頭へ登ることになる。
30分ほど休憩した後出発。
急な坂を降りて、賽の河原という、なぜそんな名前なのか分からない草原の平坦な鞍部に着く。水場への分岐がある。テン泊の跡があるが結構風が吹きそうな場所だ。
賽の河原より振り返って
今までと森の感じが変わった気がする。
植生が変わったんだと思うが樹木に詳しくないので具体的には分からない。
思い返すと雪が着いていたのも確かこの斜面までで、後は北面でもそれほど雪は無かったと思う。
黒岳を通過。
黒岳から先の森の感じもすごく良い。黒く見えるから黒岳というんだと何かで読んだが、この木々が黒く見せてるんだよなあ。山梨の森百選ー黒岳の広葉樹林の看板もあった。
鞍部から登ると白谷ノ丸。ここからの富士山がいいのだがもやっていて見えず。
似たような雲が三つ並んでいる。
湯ノ沢峠へ向かう。ここからの下りは急で滑りやすい。
ここで水を補給。計3,5L。
湯ノ沢峠から少し行くとゲートがあり、ロープの先に入らないよう注意書きがある。
来た方を振り返って見ると、急だと思いながら降りてきた白谷ノ丸からの斜面は思ったよりなだらかだった。
山頂から少し下ったが思い直し、ゆっくり山頂に登り返した。風が強いのが不安だがここにツェルトを張ろう。
僕は足が攣りやすく、それは自分がすごい汗かきなのと当然関係していると思うが、市民プールなどで泳いでいてもよく攣る。特に背泳ぎ。いろいろ試しもしたが、汗をかいたら塩を舐めるという昔ながらのやり方に今は落ち着いている。
とてもお腹がすいていたのでおにぎりの残り1個を食べて少し休憩し、ツェルトを立てているとハマイバ丸方向から男性が一人現れた。くたびれた様子で岩に腰をおろしタバコに火をつける。今日は初狩駅から歩き始め、途中道を間違えたりして少し遅れたそうだ。
今日はほとんど人と話していないのでしばらくこの方と楽しく話しをさせてもらった。お互いのこれからの行程や水場の状況など話した後、湯ノ沢峠の小屋に向かってその男性は降りていった。
ツェルトを張り終え、食事を摂る。風が強くてツェルトの壁がひどく凹んでいる。
持参した500mのビールを開け、食パン1枚、三角チーズを4つ、魚肉ソーセージ1本。
靴下を履き替え、長袖のウールシャツを着込みその上にインナーダウンを羽織り、ネックゲーターをつけビーニーをかぶった。
明日はどこから降りようか? まだどこに降りるかはっきりとは決めてなかった。とても優柔不断なのだ。でも通ったことの無い道を歩きたいので、大鹿山手前から景徳院へ降りる道を歩こうと決める。
20時過ぎに就寝体制に入るが、少しウトウトしたなと思ったら風の音で目が覚めた。
結露がひどい時があるからツェルトの両端は基本開けておくようにしているが、この時は扉を閉めたらまともに側面で風を受けてしまい倒れてしまうんじゃないかという不安も少しあった。でも扉がばたついてうるさいので両端を少し閉めた。
扉の間からストックが小刻みに揺れているのが見えるが倒れそうな感じはしない。倒れても飛んでいくことは無いだろうしそのままくるまって寝ればいい。空に星が見え雨の気配は無い。そのうち眠りについた。
山で寝れるときと寝れないときがある。昨年冬の北八ツでの2回のテン泊では2度とも12時間も寝て驚いた。普段は休日でもそんなに寝ないのに。北アルプスツェルト3泊ではなかなか寝付けず毎日3〜4時間位しか寝れなかった。何が違うんだろう?
2日目へつづく
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