2020年4月15日水曜日

2020.01上旬 都留アルプスと尾崎山






最初は地形図を見ていてこの稜線に惹かれたのだけど、調べたところ都留アルプスという名前の道が整備されていることがわかりそれから興味を失っていた。アルプスはもういいよ〜。
でも年末から年始へかけだらだらと重みを増してきてしまった体で歩くのに楽なところはないかと探していてここのことを思い出し、他に思いつくところもなかったのでまあいいかと地形図を眺めていると、この稜線が御正体山から派生している尾根の最末端部分であり、破線区間が多いとはいえ尾根通しに御正体山まで道が繋がっていることに気づきぐっと興味が増した。でも一気に御正体山までというのはきついので今は置いておき、いろんな経路で分割してこの山域を歩いてみる方向に考えを定め、まずは偵察がてら軽く回ってくることにした。


都留市駅に降り立ち、駅前のコンビニで買い出しをし、少し寂れた古い感じの通りを歩いていく。

取り付きのお寺。登山地図や駅前にあった案内板では尾根北側の発電所から取り付く道に赤線が引かれていたが、より尾根末端で町歩きも短いこっちを選択した。

境内に上がり左手の墓地から伸びる道を登っていくと、最初こそ下草が道を覆っていたりもしたが、すぐにそれもなくなり標識も現れ歩きやすい普通の山道になった。初めて行くところはいつも多かれ少なかれ不安があるけど今回も無事山に入ることができまずはほっとする。案内板などに載っていないから歩く人が少ないんだろう。



最初の山頂手前にあった富士山展望台からの眺め。
ご覧の通り前山(たぶん左から杓子山、尾崎山、倉見山)に遮られちょっと残念な眺めだ。
でも富士山へ向け一直線に伸びる道と、それを遮る山という構図に物語性を感じなくもない。あとで思えばここが都留アルプスの中で一番の富士山展望地だった。


最初の山頂である蟻山には送電施設と思われる建物が建っていた。
都留アルプスは巡視路兼用のようで、以後鉄塔や巡視路用につきものの黒階段をところどころ見かけることになる。元々は細々とした巡視路が通っていたのをハイキングコースとして整備したんだと思われる。


こういういい感じのところも前半あるにはあったが、だいたいはぼさぼさした感じのところが多かったような気がする。でも後半はぼさぼさどころかずっと薄暗い植林帯が続くので、ある程度の展望や木漏れ日などハイキング的要素を求めるなら都留市駅から都留文大手前ぐらいまでにしておいた方がいいと思う。


パノラマ展望台というところからの眺め。



発電用の水路らしきものが稜線沿いにとおっていて、その下がトンネルになっているところが途中何箇所かある。



この峠はいかにも峠っていう雰囲気が感じられた。標高の低い稜線なのでこういうまたぐ道が昔はいくつもあったんだろうなと想像する。


その峠から上がっていくと東屋があったので休憩を取っていくことにした。
奥の看板には「友愛の森・谷村第一小学校林」と書かれていて、周辺は学習林として整備されているらしかったがベンチが倒れていたりして少し荒れ気味な感じも受けた。去年の台風の影響もあるのかもしれない。


東屋のすぐ先は伐採地になっていて三ツ峠から本社ヶ丸方面が見渡せた。何の木かはわからないけど一面植樹されていたのでこの展望も今のうちだろう。何を植えたかは不明だが桜だったら嬉しいな。


文台山分岐。ここで都留アルプスは右に曲がるため、間違わないようにテープと標識ががっつりあった。まっすぐは文台山方面で、のちほどこっちから降りてくることになる。ここからは伺えないがこのすぐ先は倒木だらけだった。でもそれは後の話だ。ここはとりあえず都留アルプスコースに沿って右へ向かう。ここまではずっと尾根道だったがこの先はトラバースになり、暗い植林帯へと突入していく。


右に野球場が見えてるなと思っていたらやがて楽山球場と書かれた標識が出てきた。ちょうどいい具合に催してきてたのでトイレに寄るため球場の方へ降りることにした。


フェンスにトイレ300mと書かれた案内の紙が貼ってあったのでそれに従い右へ外野フェンス脇をまわっていく。
トイレを済ませ、そばにあった自販機でコーラを買って人心地付く。山に来たときぐらいしかコーラを飲まないのでちょっとした楽しみなんだけど、まだそんなに疲れてないようでたいして美味く感じなかった。
球場の周辺は運動公園として整備されていて、正月だから施設は閉まっているようだったが犬連れの人や散歩中の人の姿はちらほら見られた。風のない陽だまりのベンチに腰掛けているとしんと静かで心地よく、しばらく立ち上がる気にならなかった。


都留アルプスに戻り先へ。沢上地形の底につけられた薄暗い道を登っていくと、途中こんな小屋が出てきた。遠目には作業小屋かと思ったのだけど、近くで見たら子供達用の体験施設のような気もする。看板などは見当たらない。去年立ち寄った大月のロハス村を思い出した。でもロハス村もそうだけど薄暗いところに作ってもあまり行く気にならないんじゃないかな。


薄暗い道が続く。ちょっと道がわかりづらく、テープと巡視路の指標を頼りに進むところもあった。案内もしばらく見当たらず、もしかしてコースから外れたかと思いだしたあたりで都留アルプスの標識が出てきた。


尾崎山分岐。ここで左折。


尾崎山への尾根に入るとようやく植林はなくなった。でも雰囲気が良くもならないのは陽が差さないからか? そうか植林だろうが雑木だろうが薄暗いのがダメなのか? 
踏み跡は薄く、結構な急登だ。文台山まで行こうかと密かに考えてもいたけど、この急登であっさりくじかれた。


尾崎山に到着。地味だ。

尾崎山の標識。


文台山方面へ向かう。倒木はちょこちょこあったものの、なだらかで歩きやすかった。


ここで文台山への道と分かれ左折。


最初は今まで同様冴えない感じの道だったが、やがてとても気持ちのいい尾根道になってきた。葉の落ちた木々に陽が燦々と当たる冬ならではの光景。歌でも唄いたくなるようなこの日一番気持ちいい区間だった。


でも下っていくにつれ、薄暗く荒れた感じになってきてしまう。これは都留アルプスに合流する手前の倒木地帯。


都留アルプス合流地点。さっき通った文台山分岐のところ。


西へ少し歩き、標識のある分岐で右折する。しばらく歩いていくと、植林帯の木々に巣箱がたくさん取り付けられているのが見え、その先にはさっき見たのと似た様子の小屋がいくつか建てられていた。作業小屋っぽい感じもするけど巣箱がたくさん設置してあるところを見るとやはり自然観察用の小屋なのかな?


鹿の骨?


運動公園の脇に出てきた。


正月で静まっている都留文科大学の横を通り、都留文科大学前駅へ向かう。


次は文台山を絡めて登るつもりだが、まあまた気が向いたらになるかな。



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