2018年7月26日木曜日

2018.5上旬 御正体山 - 石割山



みずみずしい春の緑が印象に残った。



登山口 7:27
御正体山 10:07
前ノ岳 10:32 - 10:52
石割山 12:47 - 12:49
石割の湯 13:36

行動:6時間9分 歩行:5時間28分
距離:15.18km 最大標高差:1053m 累積標高:上り 1404m 下り 1068m


春になったら歩こうと決めていたルート。
当初は都留市駅を8時10分に出るバスに乗って行くつもりだったけれど、身支度などしてるうちに歩き出しが9時近くになりそうなのと、バスに合わせた中央線の電車は座れないことも多いので、始発で谷村町駅まで行ってタクシーを使うことにした。


6:31谷村町駅到着。この路線では珍しくない、おばさん駅長に挨拶をして駅前に出る。
駅舎にタクシー会社の事務所が入っていると谷村町駅のウィキに書かれていたので、タクシーが常駐してるんだろうと思って来たのだが、その姿がない。乗場の表示もないし、事務所があるような気配も感じなかった。

こういうときのためにとメモしてきた最寄りのタクシー会社の番号に電話すると、出払ってるからかそういう決まりなのかわからないが、7時にならないとそっちには行かない、というような事を言う。
うぐっと思ったが、おとなしく駅前のベンチに座って待つことにした。


なかなかいい雰囲気の谷村町駅。三つ峠駅と同系統の外観だ。できるだけ末長く壊さずにいてほしいと個人的には思う。色合いもいいなぁ。
しかしタクシーの事務所はほんとにあるのか? 人気というものがほとんど感じられない。花にホースで水を撒いているおばさん駅長の他には、野良猫がゆったり闊歩するだけだ。

だいぶ薄汚れている。体型からメスだと思うけどどうだろう。ここで生まれてここで生きてきたのかな。


そんな猫の写真を撮ったり、地図を眺めて予習したりしてるうちに7時になったが、タクシーはこない。
あまり待つようなら都留市駅まで行ってバスに乗ろうかと、時刻表を確認しに構内に入り、またベンチに戻ったところでようやくタクシーがコトコトと姿を現した。



10分ほどで登山口に到着。料金は1900円ほど。
7時27分出発。


しばらくはこんな林道を歩く。


右手に沢が注ぎ込んでいて、その入口には通せんぼをするように二重にロープが張られているが、奥へ点々とテープが続いているのが見えた。
手前の看板には、「登山道工事中迂回願います(H29.8〜H30.3) このまま舗装の道なりに進んでください」と書いてある。

ここでしばし考え込んだ。文面を読む限りはここが登山道の入口なんだろうが、なんだか荒れていてそんな雰囲気じゃない。それに3月で工事が終っているならロープは外されてるはずだ。

どうしようかなとしばらく悩み、まあ入ってみるかとロープをくぐり進んでみたが、5分くらい行ったところであまりの歩きにくさにこりゃ違うなと思い、ここで初めて地図を見て間違いに気付いた。最初に見とけって話だ。たまにこういうことをやってしまう。今いる沢には何の線も引かれていず、さっきの舗装路をまだまだ先へ進むのが正解だった。




T字路に当たると正面に小さな標識が出ていて、右に行くように書いてある。


すぐに階段と標識があった。
ここまで林道を一時間くらい歩いているが、ここからやっと山道だ。


ここからがすごく良かった。むせ返るような緑の尾根道が続く。




最初は濃かった葉の色が、登るにしたがって淡く初々しくなっていった。

1080m付近から斜度がきつくなり、1500mを超えるあたりまで急坂が続く。踏ん張りどころだ。


9:35 無事踏ん張りきって1568点に着いた。
山と高原地図に富士山展望と書いてあるところ。


富士山が見えるベンチに腰掛けて少し休憩。


この高さだと、まだ葉が出きっていない木が多い。
下は緑がむんむんだったけど、上はまだこれからだ。



10:07 御正体山。
ここで初めて人と会う。関西弁の夫婦とトレラン二人組。
食事を摂ろうと考えていたが、椅子とテーブルは関西弁の夫婦が占領していたので先に進むことにした。関西からこの山に来たのかな?


山頂から下って行く道沿いにはコバイケイソウ? が多い。


10:32 前ノ岳着。
ここで昼食を摂った。


11:11 中ノ岳通過。


御正体山以降は、前ノ岳、中ノ岳といった1400m台の小ピークをこなしながら標高を落としていき、1300m台を細かく登り降りした後、また1400mを越える標高まで上げていって石割山到着となる。

人通りはそんなに多くなく、石割山までに会ったのは登山者3~4人、トレラン6~7人といった感じ。トレランの人が多かった。


御正体山から山伏峠分岐あたりまでは少し暗い雰囲気のところが多かったが、山伏峠分岐を過ぎると、心がなんとなく浮き立つような明るい雰囲気になってきた。針葉樹が減ったからだろう。


いい色だ。

ときおり箱根方面が見える。いい色だなぁ。確かに春が来ている。


ざわざわと人の声が聞こえてきて 12:47 石割山へ到着。やはり人の数がすごい。写真だけささっと撮って下山にかかる。
急で段差の大きい道をたくさんの人とすれ違いながら下っていく。家族連れが多い。途中にある石割神社には20人くらいが休んでいて、岩くぐりも順番待ちの様子だったので足を止めずに先へ進んだ。
富士見平の分岐からは、長い石段と鳥居がある道は以前歩いたことがあるので、林道を下山。


13:36 石割の湯到着。休日だからかかなり混んでいた。

風呂から上がり、外のベンチに座ってバスを待つが、到着時刻を過ぎてもなかなか来ない。
遅いですねなんて隣のおばあさんと話したりしていたら、そこにおばあさんと顔見知りらしい女性が通りかかり、「もうすっごい渋滞よ! バスしばらく来ないんじゃない? すっごいから」なんてことを言って温泉に入っていった。思わずおばあさんと顔を見合わせる。おばあさんは溜息をつきつつまた建物の中に戻っていき、僕はそのままそこに腰掛けて待った。

それからさらに30分ほどたってようやくバスが到着し、ほっとして何も考えず乗り込んだが、前に同じような状況で違うバスに乗ってしまった事を思い出し、運転手さんにこれは富士山駅まで行くのか尋ねると、忍野八海までしか行かないと言う。
このバス自体渋滞で1時間15分遅れていて、本来僕が乗る予定だったバスはまだまだ遅れているらしい。すごい、さすがゴールデンウィークの山中湖。

それから運転手さんが調べてくれ、忍野の辺りで降りて無事別のバスに乗り継いで富士山駅まで行くことができた。
家まで帰るには高速バスが安いしずっと寝れていいんだけど、中央道の渋滞は必死なので今日は電車と決めていた。しかし富士山駅に到着した特急はすでにぎっしりで、身動きもままならないまま立ちっ放しで大月まで行く羽目になってしまった。ゴールデンウィークの富士山麓は甘くない。



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