2018年7月1日日曜日

2018.4上旬 桜の終った岩殿山とお伊勢山



さくら祭り直前というのに、真木お伊勢山の桜は散ってしまっていた…(涙)



大月駅 6:43
岩殿山 7:29
稚児落し 8:50
お伊勢山 10:23
大月市総合福祉センター 11:29

大月さくら祭りが開かれる日に合わせて日程を組んだので安心していたが、今年の桜は早く、例年ならちょうど見頃の時期のはずなのに、この週の前半には東京の桜は散ってしまっていた。
大月と東京で大した違いはないので、岩殿山もお伊勢山もダメだろうとは思ったけれど、そうすんなり諦めきれることもできず、一縷の望みをかけて足を運んでみたがやっぱりダメだった。


大月駅から岩殿山を目指す。山肌に何度も目を凝らすが桜の花は見えない。覚悟はしてたがやっぱりがっくりくる。


さくら祭りののぼりが虚しくはためく....。


コンクリで固められたジグザグ道をじっくり登っていく。
朝早いからか桜も散ったからか、歩いている人は少なく、山頂までに会ったのは三人ほどだった。
ひとり山菜を摘んでいるおばさんがいて、何を摘んでるんだろうと覗き込んだがどれが山菜なのかさっぱりわからない。毎年この時期他の人が摘んでるのを見て、山菜を覚えたいなぁと思うんだけど、そう考えたことじたいをすぐに忘れてしまう。

登る途中いくつも絶景ポイントがある。天気は最高だし富士も美しい。これで花が咲いていれば。




歩き出して45分ほどで山頂直下の展望所に到着。上まで来ればひょっとして、という思いもあったけど、当然下とたいした違いはなく、花びらが残っている木が1、2本あるだけで大部分は葉桜となっていた。
心の中で軽いため息をひとつつき、休憩は後回しにしてとりあえずまだ行ったことの無い山頂へ向かってみる。


展望所から5分ほどで山頂に到着。アンテナか何かの施設が建っている他は特に記すものはない。展望もない。


山頂から展望台へ降りていくところからの眺めが良かった。これで花が満開ならどんな景色が見られるだろう? 来年はちゃんとこの目で確かめなければ。


展望所に戻り少し休憩し、予定通りお伊勢山へ向けて出発。



普段もう少し遅い時間だと人通りの多い道だけど、山頂から山を降りるまで誰とも会わなかった(考えてみたら、この後お伊勢山手前の墓地まで誰とも会っていない)。

桜は残念だったけど(しつこい)、稜線沿いに咲くアセビの花や、芽吹き始めた淡い色合いの山肌が春の訪れを感じさせ、気分は悪くなかった。

右のとんがった山が、たぶん12月に登った花咲山だ。
思ったより雑木の割合が多い。あと一週間もすればだいぶ緑が濃くなってそうだ。


稚児落しでちょっとだけ休憩。この淡い色合いが見れるのもわずかな間なのでしっかり見ておく。


登山口へ降りてきた。ここからしばらく舗装路歩きになる。
山登りメインなら花咲山を越えてお伊勢山へ行くところだろうけど、今日はそこまでの熱意はない。
ただこれから歩く舗装路は、雁ヶ腹摺山から南下する尾根を横切ってつけられているので、いつか歩くかもしれないその尾根の様子と、逆側の花咲山北側の尾根の様子をうかがえるかもしれないと考えていて、軽い偵察気分でもあった。


ここから左に入っていく。クマに注意の看板があった。
真っ直ぐ伸びている舗装路は金山鉱泉へ行く道で、こっちは何度か歩いたことがある。


分岐から少し歩くと道沿いに厩舎があり、外を眺めている馬と目があった。かな?


ずっとこんな道をてくてくと歩く。車が一度追い抜いていっただけで、あとはひっそりとしていた。
楽しいことはないが、初めて歩く道なのでそう退屈でもなかった。


休業中の橋倉温泉。パッと見たところ営業中と言ってもおかしくないような雰囲気で、建物や庭は綺麗に保たれていて、人の姿も見えた。


山を抜け、集落に入ろうかという辺りに老人ホームのような建物があり、それを過ぎたところから、尾根の延長線上の道が墓地の中へ伸びていた。GPSで確認しここを入る。


墓地を通り抜けたあたりに小広場があって、ここにお伊勢山の看板があった。秀麗富嶽撮影選定場所と書かれている。
12月に行った、もう少し南にある祠の建つこんもりした桜の丘がお伊勢山だと思っていたが、大月市が定めた富嶽十二景のお伊勢山はここのようだ。

右奥の祠に秀麗富嶽神社と書いてあるのが、なんだかなあって感じ。

富士山の眺めが日本一美しいと書いてある。。。

その富士山はこんな感じ。いつの間にか曇ってしまい、この写真だと目を凝らして見えるか見えないか程度にしか写ってない。


今年の花の早さは誰も予想してなかっただろう。明日が祭りだというのに....。
関係者の心中を思うと僕も胸が痛い。設置された桜色の提灯が涙を誘う。


まったく!


真木集落を抜けていく。味のある建物と懐かしの看板が、桜に振られた心を癒してくれる。


甲州街道をてくてくと歩き、大月市総合福祉センターに到着。ここで風呂に入って今日は終了だ。
節約してるのか照度を落とした暗い建物に入り、1階の受付に行くと、「お風呂ですか?」と声をかけられた。ここで風呂代500円と別売りの石鹸とシャンプー代100円を払って上階へ向かう。
昼食がまだだったので、風呂横の休憩所にあるソファーに座り、お伊勢山で食べるつもりだった弁当をたいらげた。

ガラガラと戸を開けて風呂場へ入ると、正面に花咲山の斜面が見えた。外湯と内湯があり、体を洗って内湯に少し漬かった後、バルコニーにしつらえてある外湯に入ったが、けっこうゴミが浮いていたのでまた内湯に入り直した。時間が早かったから他に老人が一人いるだけだったけど、午後になると山登り後の人達でもう少しにぎわうのかもしれない。



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