2016年1月23日土曜日

2015.11月下旬 宮地山から稚児落し


山と高原地図大菩薩2009年版をずっと使っていたが、いろいろ変わってるだろうと2015年版を買ってみたら、空白だった近ヶ坂往還に実線が引かれていたり大沢山から笹子峠間が破線になってたりと結構変更点があった。
全体的に登山道が増えた印象で、山登りが流行っているのが関係してるのかもしれない。


今回行くことにした宮地山を通って大垈山へ行く道も破線から実線に昇格していたが、実際歩いてみたらとても実線の道だとは思えなかった。ここは破線にしておいた方がいいと思う。



宝蔵寺前登山口7:02→9:05宮地山9:23→セーメーバン分岐10:20→10:26大垈山10:47→11:23セーメーバン11:46→12:56トズラ峠13:11→13:59稚児落し14:05→15:03大月駅





小菅の湯行き始発バスは駅から10分程歩いた営業所から出るが、猿橋駅は通らないので百蔵山方面にショートカットしてグランド前バス停で待った。
登り車線側にはバス停が見当たらず不安になったが、下り車線にあるバス停の向かいで待ってると無事バスは停車してくれた。

奈良子入口で下車する。気温−2度ほど。
バス停横に、雁ヶ腹摺山、姥子山方面と書いた標識が立っていて、その示す方へ入る。


舗装路をしばらく歩き、林沢戸入口バス停のところで左に下っていく。












そのまま真っ直ぐ歩くと、突き当りT字の右側に山へ入る階段がある。向かいに宝蔵寺があった。奈良子入口バス停からここまで20分程。









山道に入ると石積みと竹林が目に入ってくる。
ここで早くも道を見失ったが、すぐに左後方に踏み跡を見つけることができた。
帰宅後同じコースを歩いた記録をネットでいくつか見てみたが、やはりここで道を見失った人がチラホラいた。進むべき方向である正面には竹林の急な斜面がありそっちに気を取られるが、左後方に目を移せば山肌の縁に沿って道がついている。


こんな感じの踏み跡を淡々と登っていく。













尾根に乗ってちょっと行ったところにこんな廃棄物があった。

すぐ先が峠状になっていて道が上がってきている。その道沿いに建物が見え、峠をへだてた目の前にも打ち捨てられた小屋のような建物があった。






その建物跡の脇を通ってそのまま尾根を登っていく。
途中明瞭な道が右に分かれていくが、作業道だと思ったので見送ってまっすぐ尾根上を進んだら道が無くなってしまった。右へ行くのが正解だったんだろうかと思っていたら、さっき分けたと思われる道が右から上がってきた。

初冬ということもあって落ち葉がすごく、道と分かるところと分からないところがある。分かるところも踏み跡は薄い。まあ尾根を行けばいいだけなので適当に歩く事も多かった。というよりここを歩く人は多分適当に歩かざるをえなくなると思う。夏は実線にふさわしい道になるんだろうか? いやそれは無いな。


山に入って初めての標識。地図に載っている用沢への分岐だ。












地形図だと左から回り込んでから尾根を登る道が描かれているが、そのまま直登してしまった。
すぐ間違いに気付いたけど方向は正しいのでそのまま登る。藪が無いので楽だがふくらはぎはきつかった。







ずっとこんな風景が続くが一人でザクザク歩く道は気持ちいい。
今日は誰とも会うことは無いだろう。



乗り上げたところに石碑と西洋馬の置物があった。

ここから左に向きを変えなだらかに進む。










今日初めての霜柱を見た。












宮地山手前。



宮地山へ到着。







可愛い標識がある。薄い踏み跡のマイナーな山には似つかわしくない気がするが少し気持ちを明るくしてくれた。

樹間から集落や富士山が見えたが、切り開きは無いので葉がつく時期は眺望は無いと思う。


宮地山からしばらくなだらかな箇所は道が判然としなかったが、下った辺りからはっきりとした道になった。
切り倒した木が目立ってきたので山仕事で使われている(使われていた)道なんだろう。



その時は気づかなかったしその存在も知らなかったが、後でGPSロガーの軌跡を見たらこの写真の辺り、木が散乱してる辺りがショウジ峠と呼ばれるところだったようだ。










枝打ち跡が目立つ斜面を目の前の高みへ向けて左から登っていく。

道がはっきりしていたのはこの辺りまでで、この高みを登りきった辺りからセイメイバン分岐までは踏み跡わずかな最難関地帯だった。









登りきったところで踏み跡は消えた。
正面には写真のように盛り上がりが見え、鞍部を挟んで右手にも盛り上がりがあり二重山稜になっている。
とりあえず正面の盛り上がりへ進んでみたが違うようなので引き返し、右の盛り上がりへ向けて進んだら踏み跡が出てきた。
東へ向けて下っていくが、また踏み跡は無くなってしまう。方向は合ってるのでそのまま適当に進む。



だだっ広いところや二重山稜地形のところを適当に歩く。たまに獣道程度の踏み跡もある。テープを見ることもあった。


なんとなく歩いてたのに手製標識があった。やっぱりここで合ってたんだ。



二重山稜を過ぎ、ぼんやりした高みを超え尾根上を行くと鉄塔があった。
大月市の標識が突然現れて驚く。
ここに建てるならさっきの茫洋としたとこにも建ててほしい。









右に若木が植えられている斜面を登る。ここを登りきったところがセイメイバン分岐だ。巡視路の黒階段が所々あって目印になるが道型はあまりはっきりとしてないのでやはり適当に登っていく。

セーメーバン分岐に着く。あーわかりづらかった。
ここを右折して大垈山へ向かう。



大垈山へはここで左折。真っ直ぐ伸びる道が気になるがまたの機会にしよう。











10:47 大垈山着。ちょっとだけ富士山が見えた。


大垈山から東へ伸びている道へちょっと行ってみたらすぐにブナの大木があった。樹齢約300年と書かれた大月市の看板が立っている。ブナの大木って初めて見た。

この先へ少し行ってみたが、尾根から右折して下っていった弛みに立っている標識のとこで引き返すことにした。
尾根から右折せずに真っ直ぐ行く踏み跡もあって気になったがまた次の機会にしよう。

セーメーバン分岐へ戻り、セーメーバンへ向かう。
大垈山周辺もあまり道がはっきりしてなかったが、ここからははっきりとした普通の道だ。


クマの爪跡か鹿のツノ跡かどっちだろう?


セーメーバンは眺望もなく特徴の無い山頂だが大月市の標識が2つと私製標識が2つあった。

セーメーバンからは急な落ち葉の下りで気を使う。
この後もこの尾根道は最後まで落ち葉が積もった急な下りが多々あって気疲れした。またこの尾根は送電線の尾根でもあって、一定の間隔で送電鉄塔が建っている。鉄塔の周りが植林されているのはなぜだろう? 植林帯になったなと思うと鉄塔が出てくるパターンだった。

アップダウンと急な落ち葉の下り道に気疲れしつつトズラ峠着。
ここは車道が峠を越えている。


稚児落し手前に富士山景勝地/西奥山活性化委員会の看板が立ってるところがあった。


また急な道を下って稚児落しへ降り立つ。
岩殿山まで行く計画だったけど急な上り下り、特に落ち葉の積もった急な下りに疲れたのでここから下山することにした。





稚児落しからの下りもまた急だった。鎖が付けられているところもある。まあ鎖は使わなかったが落ち葉には気を使った。

落ち葉の下り道と、なんといっても宝蔵寺登山口から大垈山までの薄い道のりが印象に残った山行だった。






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