2016年5月7日土曜日

2016.4下旬 信州峠から清里 横尾山-木賊ノ頭-槍-飯盛山



 三ツ沢ノ頭付近から八ヶ岳




横尾山から十文字峠までの間は笹に覆われて道が分からない箇所がある。豆腐岩手前と三ツ沢ノ頭手前が顕著だったがひどかったのは三ツ沢ノ頭手前で、降りてまた登ってと時間にして20分ほど、道が消滅しテープも見当たらない笹原を歩くことになる。まあ単に道がわからないだけで目指す高みははっきり見えているので、晴れてれば問題ないが視界が悪い時はやめたほうがいいと思う。

展望はとても良かった。まず金峰山と茅ヶ岳から連なる稜線の奥に富士山。
歩くにつれ角度が変わっていき、後半の主役は田園風景を前景にした南アルプスと、八ヶ岳東面全体だ。八ヶ岳東面全体をまともに見たのは初めてでとても感激した。

信州峠は標高1470m程で新緑にはやはりまだ早い。新緑を楽しみたいなら5月中旬から後半だろうか?



信州峠9:07 - 横尾山10:25 - 豆腐岩11:00 - 木賊ノ頭11:09 - 11:11木賊ノ頭分岐11:30 - 12:061槍12:10 - 13:06牧場出入口13:12 - 14:00飯盛山14:05 - 清里駅15:15

駅から信州峠までタクシー3,000円。
信濃川上駅前に自販機あり。駅前で食堂を2件ほど見かけた。


小淵沢や川上村はちょうど新緑の時期で車窓からの景色に目を奪われっぱなしだった。
桜はちょっと見頃は過ぎたかなという印象。東京よりひと月ほど春が遅いらしい。

信濃川上駅についてタクシーを呼び信州峠へ向かう。愛想のいい運転手さんで、観光大使のようにいろいろ説明してくれた。


信州峠。
駐車スペースだけでトイレは無い。ベンチも無いので立って身支度を済ませた。
写真左の階段から登っていく。


最初はなだらか。
やがて急登になるが急登区間の標高差は150mぐらいなのであっという間だ。


その急登を登りきったらカヤトの原になり展望が開けた。
瑞牆山と金峰山が見える。金峰山はこの角度から見てもイマイチで、日野春あたりから見る姿がカッコいいと思う。


八ヶ岳はまだコブの向こうに隠れているし小さい。


富士山も見えている。
手前の茅ヶ岳から伸びるギザギザの稜線に興味を惹かれた。あの辺は全く行ったことが無いな。


横尾山に到着。カヤトの原から幾つか小さいコブを超えてきた。
八ヶ岳の南側と南アルプスが見える小広い山頂だが、展望はさっきのカヤトの原の方が全然いいので食事するにはあっちの方がいいかな。

少し休んで出発。踏み跡はしっかり付いていた。


感じのいい木々。


大平牧場への分岐
指し示す方を除いても道は見えず。


道は笹に覆われたり途切れたりを繰り返す。
笹に覆われているところでも道を外れると足裏の感触が柔らかくなるので、笹で見えないだけで道自体はかなり良く踏まれているなと感じた。
実際笹が途切れると明瞭な道が現れた。


豆腐岩手前の登りは笹が濃い。
うっすらと踏み跡が分かったり分からなかったりな感じ。

登りきったところに豆腐岩があった。

標識の裏。


豆腐岩から3分で木賊ノ頭分岐。ここは草原状に開けていて眺めがいい。
塩ビパイプを加工した標識は来た方を指して鞍骨山としている。そんなのあったんだ?豆腐岩辺りのことかな?


分岐標から少し上がると富士山と金峰山方面がよく見える場所があった。


分岐から3分で木賊ノ頭に着く。展望は無い。

山頂標識に色々書いてある。くらほね山、トクサの頭、鎗峰、川上富士。周辺集落によって呼び名が違うという事だろうか。
分岐で豆腐岩の方を指して鞍骨山って書いてあったけどここの事なのかな?ちょっと意味不明だ。
横に巣箱みたいなものが見えるがこの後同じ物が木に取り付けられているのを何度も見ることになった。これも分岐標同様、塩ビパイプと木で作られている。いくつか覗いてみたけど鳥の巣になっているのは見なかった。

ここからスキー場の方へ向かう明瞭な踏み跡も付いていた。あっちからも登ってこれるのかもしれない。


分岐標に戻って南アルプスを眺めながら昼食とする。
手前の連なりがこれから歩く稜線だ。緑の時期なら映えただろうなぁ。頭の中でその景色を想像してみる。

ここも、この少し上の展望地もそうだけど、人が来やすい所なら今の時間帯食事の人でごったがえしているようなところだ。
でもここまで誰にも会ってないし飯盛山まで誰にも会わないだろう。贅沢な気がするが寂しい気も少しする。

ここから少しなだらかに下った後急下りになる。
100mほど高度を下げ、槍まで70mほどの登り返しだ。


槍という名前のピークに着く。
ここからも金峰山や南アや富士山が見えた。


槍から先に明瞭な道筋が見え、もう後は大丈夫かと思っていたけど.....。


槍を下ってカラマツの植林帯に入り、小さいコブを超えるとまた笹が覆って道が分からなくなった。

先に見えている三ツ沢ノ頭へ向けてだだっ広いところを進む。
鞍部へ110mほど下って80mほどの登り返しだ。
この区間が一番道が分かりづらかった。でも行く方向はしっかり見えている。


登りきったところで富士山と再会。後半の急登が辛かった。
やはり手前に連なるギザギザの稜線が気になる。いつか行かないと。でも登山道あったっけ。


相変わらず踏み跡が薄い中適当に歩く。
林を抜けると八ヶ岳が露わに見えた。


この裾野の線がたまらない。なんて綺麗な線だろう。
富士山より八ヶ岳の方が背が高かったという神話があるけど、この裾野ならもっと標高が高かったとしてもおかしくないと思った。


下っていくと柵と鉄条網が出てきた。林の中より歩きやすいのでこの間を歩くことにする。

右の林の中にテープが見えたので鉄条網をくぐって林に入るとはっきりした踏み跡があった。今度はこっちを歩くことにする。


踏み跡通りに行くとまた柵の横を歩くようになって、柵が右に曲がるところに出入口と書いた貼り紙が貼られている。
ここから牧場の中へ。

牧場内だけど通っていいんだね。

鞍部に行き着き、道が左に降りていってしまうところで右を見ると標識が建っていたのでまた鉄条網の隙間から牧場の外に出た。現在地十文字峠と書いてある。
来た方を指して三沢と書いてあり立派な道が通っているがこの道はどこから来たんだ? いつからこんな立派な道が隣に通ってたんだろう?


また登らないといけない。
しかもこの階段は間が広く登りづらかった。

階段を登りきった後も細かいアップダウンがいくつか続く。


周りの景色を見ながらゆっくり進む。牧場は見えるけど牛の姿は見なかった。


もう少しだ。信州峠以来の人の姿発見。
ストックで山を指しつつ、あれが甲斐駒でーとか話してるっぽかった。


飯盛山は名前通りの形だ。斜面は刈り込んでるんだろうか。
家族連れ数組と行き合う。男の子がダッシュで山頂を目指していって途中でへばっていた。


14:00 飯盛山着。
まず自分が歩いてきた方を見た。よくやったと心の中で言う。
しばらく八ヶ岳や甲斐駒などの展望を楽しんだが風が強いので早々に降りることにした。


裾野に見とれながら下山。綺麗だなあ。


清潔感のある、のどかで花盛りの道を歩いて清里駅へ向かう。

思ったより細かいアップダウンが効いたが展望に大満足の山行だった。




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