2017年9月11日月曜日

2017.8中旬 桂小場 - 木曽駒ヶ岳 - 上松A 2日目:上松Aコース下山



右奥が御嶽山。手前は木曽前岳。



上松Aコースは遺構の多い信仰の道だった。整備はきちんとされていて迷うところもなくとても歩きやすい。でも標高差が1900m近くあり最後はだいぶへばってしまった。
昨日登ったコース同様、このコースも中学生の学校登山で登られているらしい。この辺の中学生はすごいな。



頂上山荘テン場 4:20
木曽駒ヶ岳 4:33 - 4:51
玉ノ窪山荘 5:25
木曽前岳 5:40-5:46
八合目 6:37
七合目 7:22
金懸小屋 8:45
敬神の滝小屋 10:06
登山口 10:31

最大標高差1875m 獲得標高上り192m 下り1971m 距離10.08km



3時起床。
ちょっと寝て起きてを何度か繰り返し、合計睡眠時間は3時間半ほどだった。
まずトイレで歯磨きを済ませ、撤収作業のあと食事とコーヒー。
寒い時期は寝袋とマットに居座ってしまい撤収が遅れがちになるが今の時期はさっと仕舞えるので楽だ。気温は9度ほど。半袖の上に長袖とウィンドブレーカーを着て4:20 出発。
相変わらず周囲を霧が覆っているが何人もの人が山頂へ歩きだしている。


10数分で木曽駒山頂。
しばらく待機していたが、ガスっていてあまりちゃんとした日の出は拝めそうもないので出発する事にした。


行く手は真っ白。一人きりだったらもう少し明るくなるまで待つところだけど、人通りがあるので不安は感じない。


遠くからしか見たことがない御嶽山が間近に見えてテンションが上がる。何枚も写真を撮った。


乗鞍から北アも見えていた。今頃たくさんの人が山頂で日の出を待ってるんだろうな。
北ア行きのバスをキャンセルしてこっちに来た身にはちょっと悔しかった。


ちょこちょこ宝剣岳方面を振り返るがずっとガスがかかっていた。
今回印象に残った、この岩と緑の風景とももうじきおさらばだ。


なんかえらいにぎやかなところに出た。石碑がたくさんあり、乾山講と書かれたノボリがはためき、修験者らしき人の像が建っている。

辺りは石碑なのか元々のものなのかわからない岩がたくさんあった。





玉ノ窪山荘のところで福島コースと上松コースに分かれる。福島コースの標識は見なかったがロープで仕切られた道が分岐していて、ちょうど一人降りていくのが見えた。


木曽前岳へ向かうため尾根道へ取り付く。
振り返ると雲が少し薄まっていた。あの右のとんがりが宝剣岳なのかな? 
結局二日間ガスの中だった。また晴れた時に再訪しないといけないな。



木曽前岳着。と言いたいところだが山頂はここの右側の盛り上がりのようだ。明らかにあっちの方が高いしGPSを見てもそうなっている。
狭い踏み跡がそっちへ続いていたが、めんどくさいので行かなかった。


木曽前岳からの下りは急だった。
整備されているが道は細く、南側なのでよく成長した葉っぱや枝などの朝露で靴とズボンが濡れた。


右手にずらりと石碑や石像が並ぶ前を通る。
雲が覆っていてどこを向いているのかわからなかったけど木曽駒ヶ岳の方角じゃないような感じだ。富士山かな?


すぐに八合目に着いた。
ここもさっきと同じ角度で石碑などがずらりと並んでいて、その前は広場になっていた。小屋があったのかもしれない。



ほんと遺構の多い道だった。



遠見場と標識のあるところ。
こっちに見えるのは三ノ沢岳だろうか。逆側は御嶽山が見えた。


この道は半合目ごとに標識が建っている。
七合半、七合、六合半と過ぎ、少しだけ広い六合目で小休憩を取った。

初めて人とすれ違ったのはどの辺だっけ? 確か七合目を過ぎた後だったような気がする。それから20分くらい後に続けて二人の男性とすれ違い、さらに1時間ほど後におばあさん一人とすれ違った。計4人。



六合目辺りは陽も差していたが、再びガスの中に入った。幻想的な風景がしばらく続く。


なんだこれ?




のしかかるような岩が点在する急坂を降り、落石注意の看板があるトラバースをいくと金懸小屋に着いた。8:45 。

小屋横には五合目の標識が建っていて、標高1914mと書かれている。
登山口までまだ標高差800m以上あるのか。もうだいぶへばっているんだけど。


四合半の標識を過ぎた辺りからこのような風景が延々と続く。
この区間がやたら長く感じた。まるで座ってお経を延々と聞かされているような気分だった。

三合目付近で続けざまに三回つまづいてしまう。集中力が枯渇しているのが自分でもわかっていて、最初のつまづきの後、集中しないとと頭の中で自分に言い聞かせたのだけど言葉が上滑りしてるだけで効力にならなかった。

が、三合目を過ぎたところから植林帯になったことで気分が変わり、少し集中力が戻ってきた。普段は嫌う植林だけどこれまでの代わり映えのしないお経的な景色にうんざりしていたのでちょっと気分が良くなった。変化は大事だ。


祠があったので無事の感謝を伝える。色の統一感があって目をひく祠だった。

祠から一分くらいで下に沢と小屋が見えた。敬神の滝小屋だ。敬神の滝というのがあるんだろうけど標識は見なかった。


下界だ。やっとここまで来た。右の小屋が敬神の滝小屋。

ここから林道を歩く。

ここで左折。標識はないので最初まっすぐ進んでしまいGPSを見て引き返した。ここはわかりづらい。


この辺も少しわかりにくかった。右下に少しだけ写っているが、川を横切る道が整備してあってそこを通って対岸へ渡る。


やっと登山口に着いた。右にはすごい数の石碑が並んでいる。乾山講と書かれた旗が立っていたのでそれ関係なんだろうが半端じゃない数だ。
左に屋根の一部が写っているのが駒ケ岳神社だが、草ぼうぼうで荒れていたのでお参りはしなかった。

タクシーを呼ぶため山と高原地図に記載されているおんたけ交通に電話したら、タクシーは違う番号にかけるよう言われ、教えられた番号にかけタクシーを呼んだ。上松駅まで2200円。次の電車にはちょっと間に合わないなと運ちゃんが言ったとおり、駅手前辺りで電車が出ていくのが見えた。
次の電車まで2時間ある。これなら駅まで歩けばよかった。

駅近くの田舎色濃いスーパーで惣菜とおにぎりを購入。並んでお金を払う僕を、レジ横の椅子に座った置物のような老人がじっと見つめていた。
駅横の屋根付きベンチに移動して食事をする。風がよくとおり、汗が出ることもなく快適だ。あとは時間までここで文庫本を呼んで過ごした。

時間になり電車が来て驚いた。立錐の余地は僅かなほどの混み具合だ。何事? いつもこんなものなの? 観光? お盆だからか? 電車で熟睡だなと考えていたが甘かった。しょうがない塩尻まで我慢だ。塩尻からあずさに乗り換えだが、去年のお盆時期の様子から小淵沢までは自由席が空いてるのはわかっていた。小淵沢からは埋まってしまう。
谷間を走るので景色を楽しむこともなく座席のふちにつかまって1時間近く。ようやく塩尻に着き、すぐ来たあずさに乗り換え熟睡。高尾辺りで目が覚めた。


1日目



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