2017年2月8日水曜日

2016.12下旬 達沢山西尾根−カヤノキビラノ頭




初めて歩く達沢山西尾根道はまあ予想通り、植林あり雑木ありの里山的な風景だった。
旭山の先で少し踏み跡が薄くなるところもあったが、ほぼ道はとおっている。春先に歩いた蜂城山から達沢山への道のほうが難易度は高かったと思う。
印象に残ったのは、達沢山手前付近と、京戸山を過ぎた1483mから崩壊地手前までの冬枯れた木々の美しさ。
景色を楽しむ道ではないが、一箇所だけ、カヤノキビラノ頭の少し先で北側の大菩薩方面と東の高川山方面の展望が開けるところがある。



下黒駒バス停8:04-取付き8:34-8:53蚕影山8:59-旭山9:45-達沢山11:21-京戸山11:51-カヤノキビラノ頭13:00-13:55笹子峠-15:38笹子駅




石和温泉駅で下車。この駅で降りるのは初めてだ。
河口湖行きのバスに乗ると、2~3人の中学生くらいの子たちが5、6組乗っていた。登山者は僕ひとりで大人も僕ひとり。みんなどっか遊びに行くんだろうな。富士急ハイランドだろうか。


乗ってくる人も降りる人もいないまま下黒駒バス停についた。ゆっくり身支度できるところじゃないので早々に出発。
でも肝心な地図を持ってくるのを忘れてしまった。登る尾根は見えているので、GPSを補助に取付きを目指す。
問題は山に入ってからだが、達沢山までが未踏ではあるけど尾根道だし、GPSもあるし大丈夫だろう。達沢山から先は何度か歩いてる。


途中一度道を間違ったが無事取付きまで来ることができた。左末端に登山口がある。


この扉を開けて入っていく。入ったすぐのところに達沢山と書かれた標識があった。

雪解けの跡なのかわからないが、道がぐちゃぐちゃしていて歩きにくい。でも歩いてるうちにだんだん乾いてきて普通に歩けるようになった。切られた木や作業の跡などが目につき、頻繁に人が入っている印象を受けた。


取り付きから10分ほどで蚕影山へ到着。
韓国語みたいな文字が刻まれた大きな石碑が建っている。展望はなく、樹間から下の家々が見える程度。
斜めから朝日が柔らかく照らして落葉を茶色に染めている。静かだ。今日も誰とも会わないだろうか。



植林だったり雑木だったりという、毎度おなじみの風景が続く。
まあ植林一色でないだけありがたい。


旭山と標識が建っているピークに着くが、地形図の旭山はもう少し先だ。どっちが正しいんだろう。

このピークの先では堀切っぽい溝が道を横切っていて、そこから山頂を振り返ると、いかにも山城があったようにもこっと盛り上がっていた。帰って調べるとやはり城があったようだ。
近くの茶臼山もこんな感じだったが、あっちのほうが堀切が多くて、まだ城跡だとわかりやすかった。


ここがGPS(地形図)で旭山となっているところ。標識などは無かったような気がする。

この先踏み跡が薄くなったが登りなので特に問題は無い。
ただ細かいアップダウンが続き結構へばってきたのと、達沢山方面が曇に覆われているせいもあってか、だんだんと飽きてきてしまった。

さくっと登ってさくっと降りてこれる高川山にでも行けば良かったかなとも思ったが、雲がでていたのでどっちみち富士山は見えなかっただろうし、この道はあまり天気が良くない日に歩こうと思っていたのでまあ適日だったのかな。


最初からずっと植林が付いて回っていたが、達沢山手前は感じのいい雑木一色になった。


達沢山着。ここまでやたら長く感じた。
気分が乗らず飽きてきていたのでここから下山しようかとも思ったけど、舗装路歩きがかなり長いので、最初考えてたとおりカヤノキビラノ頭へ抜けることにした。


ナットウ箱山。
京戸山は山頂というよりただの登山道なので、食事を摂るなら京戸山より適度な広さのあるここがいいと思う。


これが京戸山。ただの道の途中といった感じだ。


お腹が減っていたが、南側は植林が続いていて日を遮ってしまっている。この先で植林帯が途切れるのは知っていたのでそこまで我慢することにした。


京戸山からカヤノキビラノ頭まで歩くのは三回目だが、太い木が散見されるのに今回初めて気づいた。
こんな目を引く木たちをなんで今まで見逃してたんだろう? 他のことで頭が占領されてたんだろうか。

1483mに登り切る手前で植林が途切れた。よしっ。
さっきまで雲がかかっていたが今はすっかり取れ、風の収まったピークにはさんさんと陽が降り注いでいる。この1483mピークでゆっくり昼食をとった。

食事を終え、カヤノキビラノ頭へ向かう。
この辺りの木々の感じが、変哲のないといえばない雑木林なんだけど、気に入っている。
春の芽吹きのときはさらにいいだろうと思い、その時期を狙って歩いたが思ったより感激しなかった。この冬枯れの風景のほうが心にしみてくる。


いい感じだ。



カヤノキビラノ頭に到着。
この辺り一帯はカラマツの植林が多い。



少しいったところの本日唯一の展望地。
北側と東側の展望が広がっている。

大菩薩方面。
初めてきたときはどれがどの山かなんてさっぱりわからなかったが、あれからだいぶ歩いたので、今はだいたいわかるし愛着を感じるようになった。


この道はちょっと薮がちなところもある。


笹子峠についた。結局というかやはりというか誰とも会わずじまいだった。
達沢山手前はちょっと歩くのに飽きてしまっていたが、後半はだんだん気持ちが持ち直してきた。



矢立ての杉に寄って、沢沿いの道をいくことにした。
ここで初めて人に会った。観光客の親子連れだ。ここは大勢押し寄せる所じゃないが、来るたび誰かしらぽつぽつと人がいる。


ここから林道をショートカットする道へ入る。


家が見えてきた。地図を忘れてしまうという失態もあったが今日も無事終えることができた。静かな尾根道だった。途中飽きて退屈に感じたのが気になる。ちょっと間を空けたほうがいいのかな。



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